現在行われている名人戦第3局で、後手の豊島二冠が右玉を採用している。
今回の名人戦は、佐藤名人に豊島二冠が挑戦中。最初の2局を豊島二冠が勝利しており、本局に勝てば名人にリーチとなる。
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【将棋】第77期名人戦 七番勝負 第3局 初日 佐藤天彦名人 vs 豊島将之二冠
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【将棋】第77期名人戦 七番勝負 第3局 2日目 佐藤天彦名人 vs 豊島将之二冠
豊島二冠、後手で右玉を採用!
序盤は類型が大量にある角換わり腰掛け銀の形に。2日制ではるが、手がポンポンと進むのも現代調。
後手は飛車を4筋に展開。
そして、手は進みセカステ右玉の形に。最近のプロ棋戦でよく現れる作戦で、そろそろ別の名前が付きそう。佐々木大地五段が得意にしているイメージなので、佐々木流右玉とかになるのかな?
この局面はソフト的に互角。後手も採用のしがいがあるだろう。
先手、幻の手を逃したのだろうか?
少し進んだ局面。後手は飛車を8筋に回したあと、8六歩の突き捨て。先手としても、同歩と同銀で悩むところだ。ここで佐藤名人は長考に入る。
48分使って佐藤名人は同銀。
対する豊島二冠はわずか2分で2二角打。決断の一手だが、研究手だろうか?
この局面でソフトでは驚くべき手が候補手にあげられていた。考えてみてほしい。
変化図
9五歩!
この局面での端攻め。ぱっと見、8五歩から銀を追い返されて、9五歩と取り込まれるので損にしか見えないが、そこで9四歩と垂らす手が好手のようだ。
変化図2
この局面は先手有利で評価値も+500に近い。しかし、いかにも指しにくい。
豊島二冠、封じ手へ
本譜は端攻めではなく、4五歩。この局面で、豊島二冠が封じ手にした。
明日も豊島二冠のスキのない指し回しに期待したい。
というわけで、右玉NOWは豊島二冠を応援します!
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