2019年5月3日~5日まで世界コンピュータ将棋選手権(wcsc)から、二次予選で指された右玉を紹介したい。
右玉が出現したのは7局! コンピュータにとって人気の作戦といってよいだろう。
決勝の右玉は以下からどうぞ
第29回世界コンピュータ将棋選手権の右玉(決勝リーグ編)
2019年5月3日~5日まで世界コンピュータ将棋選手権(wcsc)が開催された。 将棋電王トーナメントなき今、コンピュータ将棋の頂点を決める唯一の大会といえるだろう。 最先端のソフト同士の対局は人智を大きく超えるハイレベルなものだが、右玉も...
セカステ右玉から玉を左へ組み換え
二次予選 9回戦 elmo – PAL
今期名人戦でも指されているセカステ右玉の形から手待ちを続け、最終的には玉は左へ。elmoの強烈な攻めに粘るも敗北。
3八金型の先手右玉から玉の大移動後千日手へ
二次予選 8回戦 PAL – Qhapaq di molto
3八金型というソフトは指すけど人間はあまり指さない形から、右玉らしい玉の大移動へ。最終的には千日手に。
7筋の攻めを右玉で受け流す教科書的な一局!
二次予選 8回戦 狸王 – nozomi
角交換しない右玉の天敵、7・8筋からの猛攻を受け流して1筋から反撃する美しい一局。狸王の指し回しが光る。
右玉の広さを生かし、後手右玉の快勝!
二次予選 5回戦 水匠 – 名人コブラ
先手の4五桂ポンのあと右玉に組み換え。右玉の天敵である5六角を設置させるも相手に決め手を与えず、後手の名人コブラが快勝した。
4五桂からの猛攻を右玉で回避
二次予選 2回戦 Kristallweizen – elmo
先手4五桂跳ねからの猛攻をうまく右玉で受け流す。注目は右玉よりも白ビール(Kristallweizen)の高い受けの技術。絶体絶命に見える局面から入玉まで持っていき勝利した。
4七角設置の攻めから粘りきれず
二次予選 2回戦 Apery – たこっと
後手は角換わり右玉。先手のAperyは急所の4七角を設置し、有利を拡大した。
早繰り銀相手に自然と右玉へ
二次予選 1回戦 狸王 – CGP
後手の早繰り銀に対して、自然と受けるうちに右玉となる。最後は後手の攻めが完全に切れ、右玉の狸王勝利。
以上、二次予選の右玉でした。見逃している棋譜がありましたら、掲示板でお願いします。