伝説の右玉指南書「右玉伝説」のレビュー

右玉の本

今回は右玉本レビューのシリーズとして、伝説の右玉本「右玉伝説」を取り上げたい。
右玉伝説は、1991年に発行された「秘宝巻之四 右玉伝説」を加筆し、2003年に文庫版として販売したもの。
長らく品切れ状態が続いて一時はプレミア化していたが、2016年に「雁木伝説」とセットとなった「雁木・右玉伝説」として再販された。
現在ではKindle版もあるので、簡単に入手ができる。

ミギーも右玉伝説については思い出が深く、右玉の師匠であるZ氏から譲ってもらって読み込んだ記憶がある。

この本のポイントを説明すると、

  • 基本的には角交換のない右玉を扱う
  • 後手番だが、紙面では前後逆になっており読みやすい
  • 最新のソフトだとやや悪い変化も多いので注意
  • 現代右玉の主流、対角交換腰掛け銀はほとんど触れていない
  • 著者が不明(古作登氏?)
  • という感じ。
    なお、ミギーは「雁木・右玉伝説」を持っていないため、「右玉伝説」でのレビューとなることをご了承いただきたい。

    1. 第1章 風車右玉
      1. はりめぐらせたワナ
      2. 地下鉄飛車の出現
      3. 飛先の歩の意味
      4. 8五桂をめぐる攻防
      5. 2度めの強手
      6. 8四歩の変化
      7. 自陣を整備
      8. 一発長打の角
      9. 8筋を突破
      10. 同じ局面にはならない
      11. 勢いをつけて
      12. 5二金型の欠点を衝く
      13. 一歩も引けない局面
      14. 形に応じて攻め方を変える
      15. 8三歩型で受ける
      16. 間合いを計る▲9六歩
      17. △5四銀を誘う
      18. 角金交換の代償は
      19. ▲7四飛を実現
      20. 銀速効型の対策
      21. 棒銀はうまくいかない
      22. 攻めの銀との交換は損
      23. 4五桂の威力
      24. 飛車は横に使う
      25. 即戦即決
      26. 自陣角に好手あり
      27. 7七桂の効果
      28. ▲2五歩と突く場合
      29. 角を新たに活用
      30. ▲5七角で攻めを誘う
      31. 焦土戦術の序章
      32. 4五歩の位が大きい
      33. 焦土戦術が成功
      34. 風車を目標に
      35. △8六歩は悪手
      36. 銀冠に組ませるな
      37. しばらくは辛抱
      38. 攻めを逆用してさばく
      39. 右と見せて左
      40. 端を攻めれば勝てる
    2. 第2章 矢倉右玉
      1. “石田流”矢倉右玉
      2. 矢倉右玉は4八金型
      3. 積極的な7五歩
      4. 8六歩はうまくいかない
      5. △7二飛には▲6八金
      6. 銀多伝は理想形
      7. 優勢なときは駒が急所へ
      8. 駒をすべて使って勝つ
      9. 6四歩型への対応策
      10. ▲5七銀の効用
      11. 右玉の鉄則
      12. 3一玉と寄らせない
      13. あとは入玉を
      14. 4五が争点
      15. 4五桂の与えるプレッシャー
      16. 一歩持ち攻めの含みを
      17. ▲5三歩の利かしが大きい
      18. 勢いを重視
      19. 逆サイドを突く
      20. 4五桂が急所の駒
      21. 攻め始めたら止まらない
      22. ヒットアンドアウェーの作戦
      23. 悪形を誘う
      24. 大きい▲9六歩
      25. 含みの広い▲7七桂
      26. 満を持しての▲8九飛
      27. 8筋突破で右玉優勢
      28. 今までの攻めではダメ
      29. 角の転換が好着想
      30. 位でにらみ倒す
      31. 持久戦なら2八玉型
      32. 根元の桂を牽制
      33. ▲2五歩で決める
    3. 第3章 右玉七変化
      1. 雁木右玉のさばき
      2. なんでも2九飛
      3. 右玉らしい指し回し
      4. 硬さと広さの勝負
      5. 振り飛車にヘンシ~ン
      6. 7筋交換への反発
      7. 薄くても広い右玉
      8. 居玉相手には積極的に
      9. ▲9七角の威力
      10. 左金のさばきがポイント
      11. 堅くても敵玉近くで戦え
      12. 桂頭狙いのカウンター
      13. 地下鉄飛車を受けに生かせ
      14. 8筋逆襲の大構想
      15. 動けばスキが生じる
      16. 1筋は死守せよ
      17. 発想の転換
      18. 作戦負なら右玉にせよ
    4. 第4章 右玉実戦編
      1. 急攻に対するカウンター
      2. 王のキャスリング(遷都)
      3. 秘術「雲隠れの術」
      4. 8筋逆襲その1
      5. 8筋逆襲その2
      6. 8筋逆襲その3
      7. 銀多伝型矢倉右玉その1
      8. 銀多伝型矢倉右玉その2
    5. 特別講義
    6. まとめ・買うべきか否か

    第1章 風車右玉

    はりめぐらせたワナ

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・v銀v金 ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・v歩v歩 ・ ・v銀v歩v歩|三
    | ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
    | ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
    | 歩 歩 角 銀 歩 銀 桂 歩 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・ ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    手数=1  ▲3七桂  まで

    第1章は6七銀型の風車右玉を紹介。後手の駒組みは実戦ではあまり見ない形かもしれない。前半の解説は相手からの角換わりを誘うので角換わり風車右玉、後半は角交換しない風車右玉となる。

    地下鉄飛車の出現

    飛先の歩の意味

    8五桂をめぐる攻防

    後手の持駒:角 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
    | ・v飛 ・v銀 ・v金v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・v歩v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・ 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
    | ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
    | 歩 歩 ・ 銀 歩 銀 桂 歩 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
    | 香 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:角 歩 
    手数=1  ▲8五桂  まで

    角換わり風車右玉は8五桂と桂を捨てる強手からの8筋逆襲を紹介。ソフトで検討した限りでは成立していそう。ただ、相手が桂をまったく動かさないでこの局面になることも少ないだろう。

    2度めの強手

    8四歩の変化

    自陣を整備

    一発長打の角

    8筋を突破

    同じ局面にはならない

    勢いをつけて

    5二金型の欠点を衝く

    一歩も引けない局面

    形に応じて攻め方を変える

    8三歩型で受ける

    間合いを計る▲9六歩

    △5四銀を誘う

    角金交換の代償は

    ▲7四飛を実現

    銀速効型の対策

    棒銀はうまくいかない

    攻めの銀との交換は損

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・v歩v銀v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
    | ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 ・|六
    | 歩 歩 角 銀 歩 銀 桂 ・ 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    後手番
    手数=1  ▲6五歩  まで

    棒銀への対抗。6五歩から反撃する筋を紹介している。

    4五桂の威力

    飛車は横に使う

    即戦即決

    後手の持駒:歩三 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・v歩 ・v金 ・v歩v歩|三
    | ・ ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・|四
    | ・v歩v角v銀v歩 桂 ・ ・ ・|五
    | ・ ・ ・ 銀 ・ 歩 歩 歩 ・|六
    | 歩 歩 角 ・ 歩 銀 ・ ・ 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ 飛 ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    後手番
    手数=1  ▲6六銀  まで

    飛車を6筋に振って銀をぶつける変化を解説するが、この局面はソフト的にはやや後手よりの互角となっている。あまりおすすめしたい変化ではない。

    自陣角に好手あり

    7七桂の効果

    ▲2五歩と突く場合

    角を新たに活用

    ▲5七角で攻めを誘う

    後手の持駒:歩 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・v角v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩v銀 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
    | ・ ・ ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・|六
    | 歩 歩 ・ 銀 角 銀 桂 ・ 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    後手番
    手数=1  ▲5七角  まで

    続いては8筋をあえて突破させて反撃させる方法を紹介。右玉らしいユニークな作戦だが、相手の最善手である7二飛に触れていないのはちょっと問題かもしれない。

    焦土戦術の序章

    4五歩の位が大きい

    焦土戦術が成功

    風車を目標に

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・v銀 ・ ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・ ・ ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
    | ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
    | 歩 歩 角 銀 歩 銀 桂 歩 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    後手番
    手数=1  △6四歩  まで

    最後は持久戦の紹介。

    △8六歩は悪手

    銀冠に組ませるな

    しばらくは辛抱

    攻めを逆用してさばく

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
    | ・ ・v桂v銀 ・v金v銀v歩 ・|三
    |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩|四
    | ・ ・v角 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
    | 歩v歩 歩v歩 歩 歩 歩 歩 歩|六
    | ・ 歩 桂 ・ ・ 銀 桂 ・ ・|七
    | 香 ・ 金 角 銀 金 玉 ・ ・|八
    | 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    手数=1  △8六歩  まで

    敵の攻めを呼び込んで、1筋から逆襲する流れを解説している。

    右と見せて左

    端を攻めれば勝てる

    第2章 矢倉右玉

    “石田流”矢倉右玉

    矢倉右玉は4八金型

    積極的な7五歩

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v玉v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・v銀 ・ ・v金 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
    | ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・|六
    | 歩 歩 銀 歩 ・ 銀 桂 ・ 歩|七
    | ・ 角 金 ・ ・ 金 玉 飛 ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    後手番
    手数=1  ▲4八金  まで

    第2章は7七銀型の矢倉右玉を解説。
    かなり充実した内容となっており、こちらも相手は矢倉を想定している。

    8六歩はうまくいかない

    △7二飛には▲6八金

    銀多伝は理想形

    優勢なときは駒が急所へ

    後手の持駒:歩 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・v角 ・v玉v桂v香|一
    | ・ ・v飛 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
    | ・ ・ ・ ・v銀v金v銀v歩v歩|三
    |v歩 ・ ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|五
    | 歩 ・ ・ 角 歩 銀 歩 歩 ・|六
    | ・ 歩 ・ 歩 ・ 銀 桂 ・ 歩|七
    | ・ ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    後手番
    手数=1  ▲4六銀  まで

    矢倉右玉の理想形。銀多伝の形。ソフトの評価もプラスでこの局面を目指したい。

    駒をすべて使って勝つ

    6四歩型への対応策

    ▲5七銀の効用

    右玉の鉄則

    3一玉と寄らせない

    あとは入玉を

    4五が争点

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v玉v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
    | ・ ・ ・v銀 ・v金v銀v歩v歩|三
    |v歩 ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
    | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・|六
    | ・ 歩 ・ 歩 銀 銀 桂 ・ 歩|七
    | ・ 角 金 ・ ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    後手番
    手数=1  ▲5七銀  まで

    5七銀型に振り替える形も紹介している。

    4五桂の与えるプレッシャー

    一歩持ち攻めの含みを

    ▲5三歩の利かしが大きい

    勢いを重視

    逆サイドを突く

    4五桂が急所の駒

    攻め始めたら止まらない

    ヒットアンドアウェーの作戦

    悪形を誘う

    大きい▲9六歩

    含みの広い▲7七桂

    満を持しての▲8九飛

    8筋突破で右玉優勢

    今までの攻めではダメ

    角の転換が好着想

    位でにらみ倒す

    持久戦なら2八玉型

    根元の桂を牽制

    ▲2五歩で決める

    第3章 右玉七変化

    3章では雁木右玉をはじめ、18局面について解説をしている。1章2章のような長い変化ではないのでちょっとした時間でも読みやすく、右玉感覚も養えるのではないだろうか? いくつか局面を紹介し、残りは見出しにとどめておく。地下鉄飛車への対策もあり。

    雁木右玉のさばき

    後手の持駒:歩 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・v金v玉 ・ ・|二
    | ・ ・ ・ ・ ・v金v銀v歩 ・|三
    |v歩 ・v銀v歩v歩v歩v歩 ・v歩|四
    | ・v歩v角 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
    | 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|六
    | ・ 歩 角 銀 銀 金 桂 ・ ・|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ ・ 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    後手番
    手数=1  △6四歩  まで

    雁木右玉 vs 片矢倉。ソフト評価的には右玉やや作戦負け。

    なんでも2九飛

    後手の持駒:歩 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・ ・ ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・ ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩v銀 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
    | ・ ・ 銀 歩 歩 歩 歩 ・ ・|六
    | 歩 歩 角 ・ 銀 金 桂 ・ 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・ 飛 ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    手数=1  △7五銀  まで

    雁木右玉 vs 早繰り銀。2九飛の重要度を力説。

    右玉らしい指し回し

    後手の持駒:歩二 
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・ ・ ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・v歩 ・v金 ・v歩v歩|三
    | ・ ・v飛 ・v歩v銀v歩 ・ ・|四
    | ・ ・v銀 ・ ・ 桂 ・ 歩 ・|五
    | ・v歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ ・|六
    | 歩 歩 角 銀 銀 金 ・ ・ 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・ 飛 ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:歩 
    手数=1  △8六歩  まで

    右玉作戦負けっぽい局面。実際、ソフト評価値も-400に近い。
    紹介されている変化もあまり良くはならない。

    硬さと広さの勝負

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香 ・ ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・v銀 ・ ・v玉 ・ ・|二
    | ・ ・v桂 ・ ・v金v銀v歩 ・|三
    |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩|四
    | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
    | 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|六
    | ・ 歩 角 銀 銀 金 桂 ・ ・|七
    | ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・ 飛 ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    後手番
    手数=1  △6四歩  まで

    雁木右玉に対して、相手が角交換をしない場合。

    振り飛車にヘンシ~ン

    7筋交換への反発

    薄くても広い右玉

    居玉相手には積極的に

    ▲9七角の威力

    左金のさばきがポイント

    堅くても敵玉近くで戦え

    桂頭狙いのカウンター

    地下鉄飛車を受けに生かせ

    8筋逆襲の大構想

    動けばスキが生じる

    1筋は死守せよ

    発想の転換

    作戦負なら右玉にせよ

    第4章 右玉実戦編

    3章と同様、特定局面の変化を紹介している。こちらは実戦に現れた局面とのこと。

    急攻に対するカウンター

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香v桂 ・ ・ ・v金v角v桂v香|一
    | ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
    |v歩 ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
    | ・ ・ ・v銀v歩v歩v歩 ・ ・|四
    | ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
    | ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
    | 歩 歩 角 銀 歩 銀 桂 ・ 歩|七
    | ・ ・ 金 ・ 金 ・ 玉 ・ ・|八
    | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    手数=1  △7五歩  まで

    1章でも似た形があるが斜め棒銀対策。覚えて損はない手筋だ。

    王のキャスリング(遷都)

    後手の持駒:なし
      9 8 7 6 5 4 3 2 1
    +---------------------------+
    |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v玉|一
    | ・v飛 ・ ・ ・v角v金v銀v香|二
    | ・ ・v桂v歩v銀v金 ・v歩 ・|三
    |v歩 ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・v歩|四
    | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
    | 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|六
    | ・ 歩 桂 銀 ・ 銀 桂 ・ ・|七
    | ・ ・ 金 角 ・ 金 玉 ・ ・|八
    | 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
    +---------------------------+
    先手の持駒:なし
    後手番
    手数=1  △7三桂  まで

    右玉が戦場から早めに遠ざかることをチェスの「キャスリング」をイメージして紹介。実際、右玉ではよくあるので覚えておきたい感覚だ。

    ちなみにこの局面、古い右玉伝説では誤記がある。お分かりいただけただろうか?

    香が5個! 後手玉がいない!
    最新の「棋界に伝わる二つの秘法 雁木・右玉伝説」版で直っているのか知っている人は教えてください。

    追記
    掲示板で情報をいただきました! 豆腐五段さんありがとうございます。

    どうも、ミギーさん。「右玉伝説」のレビューの内容の中に、「香車が5つになってる盤面がある」とのことですが、私は加筆修正された「棋界に伝わる二つの秘法雁木・右玉伝説」の初版(2016年)を持ってますので確認してみたところ、香車5つのままでした。

    初版だと直ってないそうです。ということは、1991年から25年間は修正されてないということですね(笑)

    秘術「雲隠れの術」

    8筋逆襲その1

    8筋逆襲その2

    8筋逆襲その3

    銀多伝型矢倉右玉その1

    銀多伝型矢倉右玉その2

    特別講義

    特別講義として、各章の最後に右玉の実戦例を紹介している。オマケ的なページ。
    ここで少しだけ対腰掛け銀に触れている。

    まとめ・買うべきか否か

    かなり古い本だけに、現代的な右玉の変化はほとんどない。そのため、同じ局面と遭遇するケースは少ないだろう。
    それでも、右玉的な感覚を養える手順は多く、右玉党としてはチェックして損はない本といえる。全体的に読みやすいが、とくに3章・4章については特定局面ごとの短い手順なのでわかりやすい。

    これから右玉をはじめるなら青嶋未来七段著の「現代右玉のすべて」をおすすめするが、古い右玉にも興味があり、角交換しない右玉も指すのであれば、買って損はないだろう。(「雁木伝説」も付属しているし。最新の雁木とは違うけど。)