6二金型の固めた矢倉に対して、右玉は2筋に隙をつくって誘う

対矢倉

後手右玉に対して、矢倉側が6二金と金を横に固めてくる作戦は非常によくある。
5五銀とぶつけていくのは成立するのか? 打開する方法はあるのか検証しよう。

右玉 対 6二金型矢倉

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 銀 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=39  ▲8八玉  まで

図1は6二金と固めたが矢倉側が入場した局面。
ここで5五銀をぶつけるとどうなるか?
5五銀、同銀、同歩に対して、矢倉側は2四歩、同歩、同飛と来る。


後手の持駒:角 銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・ ・ ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩 飛v歩|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩 
手数=45  ▲2四飛  まで

この局面がどうも芳しくない。将棋ソフトでも-350以上。
1三角と積極的にいきたいところだが、1四飛、2三金は1三飛成、同香となった局面は飛車を持ったところで、相手陣が硬く、金が守りに参加していないため、4三桂と跳ねる攻めがうるさい。

というわけで、図1の局面での銀ぶつけは筋が良くなった。
ここでは自重して、8五歩と力を溜めるのがよさそうだ。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩v歩v銀v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 銀 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=40  △8五歩  まで

この局面での2四歩は、同歩、同飛に、5九角打から手が作れる。

手筋の5九角打

後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・ ・ ・|三
|v歩 ・v歩v歩v歩v銀v歩 飛v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 銀 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・v角 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩 
手数=44  △5九角  まで

右玉優勢とまでは言えないが、ソフトの評価も悪くなく、馬作りを阻止できない相手が忙しい局面だろう。
ちなみにここで先手の対応も難しく、最善手は6五歩。2七飛は当然ながら悪手で2六歩と叩いて大優勢。4五桂と跳ねるのは3七角成としておいて右玉よし。