今回はソフトと人間の対局から、ソフトが角換わり右玉で快勝した一局を紹介したい。
先手の人間が角換わり腰掛け銀、後手のソフトが右玉。
先手は右玉対策の4六角打を放つが、ソフトは相手のわずかなスキを見逃さずに積極的に攻めていく。
右玉初心者には一度並べてみてほしい一局だ。
というわけで、棋譜は以下からどうぞ
2019-06-07 yu_red(2726) vs JKishi18gou(4375)
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右玉、積極的に銀を天王山にぶつける
角換わり腰掛け銀 vs 右玉の戦い。
先手の腰掛け銀が2九飛を2八飛としたところで、△4四歩の仕掛け。
▲同歩、△同銀、▲4五歩に△5五銀!
△5三銀とするのも一局だが、△3九銀の割り打ちも見えているのでアリだろう。
ただし、将来的に▲5四角打が王手金取りになる筋があるので注意したい。
▲同銀、△同歩、▲同角となり、▲1一角成を△3三桂で防ぐ。
ここで先手の手が広いが、△3九銀打の割り打ちが残っているのは痛いところだ。
右玉、桂頭を攻める
先手は▲4七金で割り打ちを受けるが、ここで△3五歩が好手。
▲同歩は△3六歩打で金を上ずらせて△3九角打がある。
本譜は最善手でもある▲2四歩の攻め合いに。
2四歩は放置し、△8六歩、▲同歩を入れたあと、△3六歩!
▲同金に△3九角打!
▲2七飛と逃げるが△5七角成で急所に馬ができて後手優勢に。
2筋は放置して攻める
▲2三歩成で右玉側の2筋は崩壊。しかし、放置して△6九銀打が好手。
▲7九銀打、△7八銀成、▲同銀。
ここで決め手級の手がある。
いきなりの△8六飛!
右玉で飛車を切るときは読み切ったときだけにしたいところだが、本譜は寄せがあるようだ。
▲同歩に△7九銀打!
▲9七玉に△6八馬。
先手も▲8七銀打で粘るが、△8八歩打が好手。
▲2八飛で馬に当てるが、△8九歩成が詰めろ。
▲6五歩で角筋を通すが、△8五桂打からの詰みがあった。
先手はここで投了。
以下、▲同歩、△同桂、▲9八玉、△8八金打、▲同角、△同とまで。
というわけで、ソフトが指した教科書的な一局でした。