本田奎四段、角交換をしない風車右玉から玉の大移動見せて完勝!

プロの右玉

2019年11月1日に行われた棋聖戦一次予選で、後手の本田奎四段が風車右玉を採用してくれたので紹介したい。

本田奎四段は2018年にプロ入りした22歳の若手棋士。相掛かりを得意として、高い勝率を誇る。ソフト研究を導入した世代であり、そんな本田四段が右玉を採用するということは、右玉の優秀さを示しているだろう。

対する先手は長谷部浩平四段。居飛車党で王位戦リーグの経験もある。

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本局は先手の長谷部四段が角換わりを拒否。相雁木模様に進み、後手の本田四段が右玉に構える序盤となった。

49手目、先手は▲7七桂と跳ね、地下鉄飛車を見せる。その瞬間に後手は△5一玉と右玉を捨てる。この呼吸は右玉党ならぜひ覚えてほしい感覚だ。
後手は4一まで玉を移動してから、9筋を絡めた端攻めを逆に行う。

先手は73手目に▲8六歩から角を呼び込んでからの▲8七金が緩手だったか。
変えて、▲8四歩打の垂らしや、▲4五歩の反撃が良かったかも知れない。
流れは後手へ。

先手は飛車こそ封じ込めるも、端を突破され、と金を含む物量で攻められる。
最後は、先手が逆に右玉の形になったが、差は大きく開いて先手投了。後手の勝利となった。
角換わりをしない右玉党や角交換を拒否されて困っている右玉党にはぜひ並べてほしい一局といえるだろう。
右玉NOWは今後も本田奎四段を応援します!

※ちなみに2019年11月1日は中継された対局で3局が右玉! 次回は渡辺三冠-渡辺大戦を紹介します。