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佐々木大地五段、王位戦挑決リーグで後手右玉を採用し、地下鉄飛車に勝利!

プロの右玉

2020年2月21日に行われた王位戦挑戦者決定リーグ紅組の対局にて、佐々木大地五段が後手右玉を採用してくれたので紹介したい。

佐々木大地五段は活躍が目覚ましい若手強豪棋士の一人。棋王戦では挑戦者決定二番勝負まで進出するも惜敗。王位戦予選では渡辺明三冠に勝利して挑戦者決定リーグ入りした。居飛車党で右玉の採用も多く、ミギー的には右玉本を出してほしい棋士2位である(1位は羽生九段の7二金型右玉本)。佐々木大地の右玉カテゴリも参照してほしい。

対する先手は佐藤秀司七段。羽生世代よりも少し上のベテラン棋士で、新人王戦の経験がある。王位戦挑決リーグの参加は25年ぶり。居飛車党。

本局は角換わりから後手が右玉を選択。先手は右玉キラーの地下鉄飛車を狙う展開となった。

棋譜は、スマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」からどうぞ。

王位戦は棋譜利用、局面図の掲載はすべて不可。棋譜利用の依頼すべてに許諾は出していないとのこと。以下、局面図はありません。

右玉 vs 地下鉄飛車模様

本譜は角換わりから後手はストレートに右玉へ。43手目、先手が地下鉄飛車を狙って▲8八銀と引いた手に対し、△8六歩と飛車先の歩交換をした手が右玉党としては意外な一手。一歩は手持ちにできるが、右玉に強い銀冠に組ませてしまうからだ。ただ、右玉を得意とする佐々木五段が指すなら問題ないのかも知れない。

右玉、早めの玉の移動

地下鉄飛車を狙う▲9八香を見たタイミングで、後手は△5三玉と退避。対地下鉄飛車でよく見られる早逃げだ。ただ、△5三玉とした局面でソフトは▲9五歩と読んでいて、9筋から仕掛けられても厳しかったかもしれない。

先手悪手で後手が逆転

73手目、先手の▲7八銀は敗着に近い悪手。△8八歩打!を佐々木五段が見逃さず後手有利となった。
▲同飛には△2八角打がある。仕方なく2筋に飛車を逃げたが、△8六飛と走って後手優勢が明らかに。以下、佐々木五段が攻め切って、急戦直下といってもよい勝利となった。

右玉党にとっては佐々木五段の地下鉄飛車への対応、終盤の攻めは参考になるだろう。
というわけで、右玉NOWは今後も佐々木大地五段を応援します!

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