今回は右玉の終盤から次の一手。
ミギーの実戦からだが、見事に逃したので紹介したい。
難易度的には恐らく1級くらい。
(ソフトを使って検証しています)
局面は上下反転済み(以下、符号は右玉側を先手とします)。▲4五桂に△2四銀と逃げたがこれが悪手。
次の一手で右玉が勝勢となる。その一手以外だとまだ混戦だ。
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指してしまいそうな手
最初に不正解の手から。
実戦だと▲3三歩打と指したくなるが、これは決まらない。
△3一金と引かれてみると、あとひと押しがない。
▲2五歩打も悪くないが、△3三銀、▲同桂、△同玉でまだ一局。右玉優勢に間違えないが、正解手には劣る。
一見良さそうだが悪手
▲5三桂成はいかにも次の一手っぽい手。△同金なら角を素抜ける。
しかし、角を素抜いた局面は先手玉が固く、後手勝勢となる。
正解手
正解手は以下。
正解は、▲同飛!
いきなり飛車切りが成立する。
次の一手の問題なら簡単だが、実戦だときちんと読まないと指せない手。10秒将棋などでは厳しいかもしれない。
△同歩と取るしかないが、▲3三歩打が痛打。金を逃げると▲2三銀打がある。
後手は△8二龍が粘りある一手だが、▲3二歩成から右玉勝勢だ。
以上、右玉次の一手でした。