今回は角換わり右玉 vs 早繰り銀7三桂型から1問紹介したい。級位者向け。
実戦でも有り得そうな局面なので、相手のスキを逃さないようにしよう。
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩v銀v歩 ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・ ・v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 手数=36 △8四飛(81) まで
後手は△8四飛と浮いて桂頭をフォローし、次の△7五歩からの攻めを狙っている。
しかし、この手はやや危険だった。右玉が有利になる次の一手とは?
動画で観たい場合はこちら
不正解手
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩v銀v歩 ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・ ・v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 角 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:なし 後手番 手数=3 ▲6六角打 まで
▲6六角打など浮いた飛車を狙う手は単に8一飛と引かれて継続手がない。
正解手
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩v銀v歩 ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・ ・v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ 桂 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 後手番 手数=37 ▲4五桂(37) まで
正解は▲4五桂。この手で右玉有利。
まずは銀を逃げる手を考えてみる。
後手の持駒:角 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ 角 ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩 ・ ・ ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・v銀v歩v歩v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ 桂 ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:なし 後手番 手数=41 ▲5一角打 まで
△4四銀と自然に逃げた場合は、▲2四歩、△同歩のあと、▲5一角打! がある。
△2二銀と逃げた場合も同様だ。
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・v銀v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・ ・v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ 桂 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 角 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:なし 後手番 手数=39 ▲6六角打 まで
△4二銀に対しては、▲6六角打で飛車香取り。つまり、銀を逃げることはできない。
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩 圭v歩 ・|三 |v歩 ・v歩v銀 ・ ・v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 銀 後手番 手数=39 ▲3三桂成(45) まで
したがって後手最善手は△8一飛だが、▲3三桂成で先手良しとなる。
ちなみに、先に▲2四歩は、△同歩、▲4五桂、△8一飛、▲3三桂成に対して、△同金とする手が生じる(以下図)。
後手の持駒:角 桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩v歩v金 ・ ・|三 |v歩 ・v歩v銀 ・ ・v歩v歩v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 銀 手数=8 △3三金(32) まで
これは互角。先に▲4五桂のほうがよいだろう。
類似局面の場合は?
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩 ・v銀v歩 ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・v歩v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ 玉 ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 手数=36 △8四飛(81) まで
問題の場合、△4四歩が付いていないが、△4四歩が入っている場合はどうだろうか?
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 | ・ ・v桂v歩v歩 ・v銀v歩 ・|三 |v歩v飛v歩v銀 ・v歩v歩 ・v歩|四 | ・v歩 ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩|六 | ・ 歩 銀 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ 玉 ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 後手番 手数=1 ▲4五歩(46) まで
この場合も▲4五歩は成立するようだ。ソフトによる後手の最善手は△8一飛。これで一局だが、▲4四歩と取り込んで右玉に不満はない。
変えて、△同歩、▲同桂の場合、△4四銀とすると▲6六角打がある。
以上、右玉次の一手でした。