風車右玉に対し、後手陣もがっちりと守備を引き締めて、一見するとお互いに攻め筋がなく、千日手模様な状態。
しかし、この局面は右玉にとってチャンスがある。
開戦は歩の突き捨てから
正解はタイトルにある通り、9筋の攻め。
ポイントは、飛車を9筋に寄る前に、9五歩と突くことだ。
後手は当然、同歩。ここで飛車を9筋に転回すれば、相手の8筋の攻めよりも一歩速い。
9九飛、8五歩、9五香。この形は右玉が一本取った格好だ。
飛車が8八にいる場合は成立しない別の攻めがある
少し形は違うが、飛車が8八の位置にいる場合はどうだろうか?
こちらは次の9一香成が飛車に当たらないため、後手側の8筋の攻めがヒットしまって失敗。
戻って先ほどの局面では、5一角打がある。
実はこれで右玉の攻めが決まっている。
8三飛や7二銀なら6二角成、7二飛なら8五歩。
角が取られても、8筋を突破すれば後手陣は崩壊する。
5一角打は右玉でよくある筋なので、逃さないようにしよう。