順位戦で豊川孝弘七段、竜王戦で永瀬二冠がそれぞれ右玉で快勝!

プロの右玉

今週(2020/6/15~)のプロ棋戦のうち、公開されている棋譜では二局右玉が登場した。しかも、両者とも快勝!
というわけで、簡単に紹介したい。

棋譜は名人戦棋譜速報(有料)、もしくは棋譜はスマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」で観戦できるのでそちらでどうぞ。

順位戦で豊川孝弘七段が変則右玉!

まずは2020年6月16日に行われた順位戦C級1組の三枚堂達也七段 vs 豊川孝弘七段戦から。

豊川孝弘七段はオヤジギャグの達人として人気の棋士。右玉の採用も多く、対振り右玉の棋書「スリル&ロマン 対振り飛車右玉」でもお馴染み。

本局は一手損角換わりの出だしから、先手は早繰り銀という定番の序盤。その後、先手は棒銀、後手は腰掛け銀を経て、金1枚の変則的な右玉へ。

先手やや作戦勝ちだったもしれないが、後手が△6九角打(62手目)から積極的に仕掛ける。後手は陣形がスカスカながら、手がかりを与えにくい形で優勢を築いて勝ち切った。

三枚堂七段の感想は以下。

86手目△3九角を見落としのこと。ソフト的には自然に見える83手目の▲3四桂を悪手と見ているようだが、意味はほぼ同じだろう。
右玉党としては、対早繰り銀系でよく出てくる△6九角打からの攻めが参考になるだろう。

将棋DB2の棋譜はこちら
2020-06-16 順位戦三枚堂達也 七段 vs. 豊川孝弘 七段 第79期順位戦C級1組1回戦

竜王戦1組で永瀬拓矢二冠が先手右玉!

続いて、2020年6月18日に行われた竜王戦1組出場者決定戦から永瀬拓矢二冠 vs 山崎隆之八段。
本局は角換わりの将棋。後手の山崎八段が右玉、と思いきや、まさかの永瀬二冠が右玉! ▲1五歩と端の位を取れたこと、後手が△6四角打と角を手放したのを見ての右玉への繰り替えだった。

63手目▲7五歩は見えにくいが素晴らしい一手。△同角に、▲7ニ歩と垂らすのが狙い。△同飛は▲8三角打があるので、と金作りを受けることができない。振り飛車的な手筋だ。
87手目の▲4三歩打も好手。金と銀が利いている場所に打つ焦点の一打だが、△同銀はふんどしの桂、△同金は▲4一角打が、詰めろ金取り。この歩は取れない。
山崎八段もさすがのちょいワル粘りを見せるが、永瀬二冠が押し切った。

この一局は攻める先手右玉として参考になるはずだ。

以上、今週の右玉二局でした。

右玉NOWは今後も豊川孝弘七段と永瀬拓矢二冠を応援します!

タイトルとURLをコピーしました