金銀4枚で固めた相手への右玉の対策

対腰掛け銀

右玉 vs 腰掛け銀模様から、銀を4三銀と引いて守りを固めてくる相手がいる。個人的にはやっかいと感じる作戦で、右玉に対する無理攻めが通ってしまうことがあるのだ。

テーマ図は以下の通り。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=38  △4三銀  まで

対右玉に慣れている相手が採用することが多く、「そちらから攻めはないでしょ?」と主張する手だ。
右玉は手待ちをすると、穴熊まで固められてしまうのでやっかいだ。

8筋からの攻め態勢をつくる

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
後手番
手数=39  ▲7七桂  まで

3八玉と引き締める手も有力だが、手薄となった8筋を逆襲するため、7七桂と跳ねるのがおすすめ。

7三桂ならチャンス到来

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂 ・v歩v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=40  △7三桂  まで

後手番の7三桂は自然に見えて悪手だ。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂 ・v歩v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ 銀 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
後手番
手数=51  ▲5五銀  まで

5五銀と天王山に繰り出すのが機敏な一手。
5四歩とするのは、次の6四銀が受けにくく、右玉がはっきり優勢。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂 ・ ・v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩 銀v歩v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩 
後手番
手数=43  ▲6四銀  まで

8四角打か6二金と桂馬を受けるのが自然だが、8四角打に対しては6六角打、6二金に対しては7一角打が継続手。いずれもソフト的な評価値は1000点程度プラスで、はやくも一本取った形だ。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v金v歩v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ 銀 歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
後手番
手数=43  ▲4五歩  まで

後手最善手と思われる6三金に対しては、4五歩と突いていこう。こちらも右玉有利な局面だ。

2二玉なら8九飛

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v銀v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
後手番
手数=41  ▲8九飛  まで

2二玉に対しては、やはり3八玉もあるが、継続手として8九飛回り。
後手の対応としては、4二金とさらに固める手、1二歩の穴熊志向、6三金と守備の補強、7三桂の対抗が考えられる。
いずれの手も互角の形勢だ。

この局面からソフト同士で10秒将棋を10戦させてみたが、右玉の3勝3敗4分。
難解な局面で、現時点では結論を出せない。今後の課題としたい。

コメント