7月4日に放映された第3回AbemaTVトーナメント本戦1回戦で第一試合にて、谷川浩司九段が糸谷流右玉(対振り右玉)を採用してくれたので紹介したい。
第3回AbemaTVトーナメントはネットのAbemaTVで放送されている3人1組のチーム戦。
決勝トーナメントは予選とルールが変わり、5勝先取ルールとなる。出場する棋士は対局ごとに選ぶことが可能だ(1人最大3局まで)。
7月4日の放送は佐藤康光九段率いるチームレジェンドと久保利明九段率いるチーム振り飛車の対戦。
初戦は今泉健司五段 vs 谷川浩司九段。
後手番の谷川浩司九段は2人目の中学生棋士で、21歳名人というレジェンド中のレジェンド。
対する先手の今泉健司五段は二度の奨励会退会を乗り越え41歳でプロ入りした苦労人。対象的な棋歴を歩んだ二人の対局となった。
動画は以下からどうぞ
本戦開幕!生中継!レジェンドと振り飛車の衝突!<チーム康光 VS チーム久保>
※21:20ごろから。無料ユーザーは視聴期限があります。
※ABEMAプレミアムならコメント付きで視聴可能です。
将棋連盟主催の棋戦ではないため、一部局面図のみ掲載させていただきます。AbemaTV関係者の方、問題ありましたらご連絡お願いします。
相振り飛車の出だしから糸谷流右玉へ
序盤は先手が中飛車、後手が三間飛車の相振り飛車へ。
そこから先手は左穴熊、後手は右玉というかなり変則的な流れになった。
やや先手の作戦勝ちか。
ここから先手は7筋を攻めていくが、後手の決め手を与えない受け方は参考になるだろう。
フィッシャールールらしい逆転の連続
先手優勢に進めるも、後手の早逃げの勝負手など、形勢は揺れ動く。そして、先手勝勢で迎えた終盤だが……。
最終盤の▲9九香打が大悪手で、7手詰みが発生(△8四金打▲9二玉△7四馬▲8三桂打△9一香打▲同と△8三馬)。谷川九段はこれを逃さず詰み上げて後手勝利となった。
というわけで、ぜひ動画を見てください。
右玉NOWは今後も谷川浩司九段を応援します!