やねうら王の作者として著名なやねうらおさんが、水匠の作者であるたややんさんが作成した互角局面棋譜を自身のブログでアップされていた。
たややん互角局面集公開しました | やねうら王 公式サイト
水匠の開発者であるたややんさん(tayayan_ts)は次のような互角局面集を作成されました。
・floodgate2019~2020でR3800以上同士の対局のみ
・36手目までの定跡
・36手目の局面まで、全ての指し手について評価値が±100以内となっている対局のみを抽出。
・24手目の時点で、手順が重複するものは排除
さっそくダウンロードしてsfenファイルを確認してみると、1957局ほどあるようだ。
では、その中で右玉となった棋譜はいくつあるのか?
調べてみると、右玉は21局(抜けはあるかもしれない)。
というわけで、今回はそれら21の棋譜を36手目の局面図とともに紹介したい。
以下の局面は到達する手順を含めすべて互角ということだ。
角交換なし後手右玉
taya36_00121.kif
角交換なしの右玉。完成してないが、右玉扱いとした。
糸谷流右玉
taya36_00167.kif
糸谷流右玉! 対振り右玉が出てくるとは正直思わなかった。
先手矢倉右玉
taya36_00269.kif
先手矢倉右玉。後手は早繰り銀から右桂を跳ねている。
角換わり矢倉右玉対4八金型
taya36_00336.kif
アマ同士の対局でも頻出の局面。
角換わり矢倉右玉対腰掛け銀4九金型
taya36_00510.kif
こちらの頻出の形。△4四を歩を突いている。
角換わり矢倉右玉7二玉
taya36_00831.kif
こちらもオーソドックスな形。先手は腰掛け銀模様。
角交換なし先手右玉 vs 左美濃
taya36_00870.kif
先手右玉 vs 後手左美濃。
角交換なし先手右玉 vs 居玉
taya36_00874.kif
再び先手右玉。後手が中央から歩交換をしようとしている。後手も右玉の可能性がある。
角換わり右玉7二玉
taya36_01147.kif
角交換右玉 腰掛け銀5二金型
taya36_01167.kif
後手は角交換右玉にあと一手で完成。先手は腰掛け銀5二金型
角交換右玉 vs ▲4五桂
taya36_01251.kif
先手▲4五桂を見てからの右玉。
相右玉先手3八金型
taya36_01258.kif
角交換相右玉。右玉が多いと当然ながら相右玉の局面も課題となる。
角交換矢倉右玉 vs 4八金・2九飛型
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先手は現代角換わりの定番4八金・2九飛型。後手は矢倉右玉。
角交換矢倉右玉 vs 腰掛け銀居玉
taya36_01390.kif
角交換矢倉右玉 vs 先手腰掛け銀居玉
taya36_01475.kif
後手は角交換矢倉右玉、先手は腰掛け銀だが居玉。
角交換先手右玉 vs 早繰り銀
taya36_01511.kif
先手右玉。後手は早繰り銀。
角交換矢倉右玉 vs 7九玉
taya36_01577.kif
先手右玉 銀交換済み
taya36_01603.kif
先手右玉に対して後手は積極策。銀交換済み。
先手右玉 vs 斜め棒銀
taya36_01620.kif
先手は右銀が5五銀でセカステ右玉も視野。後手は積極的な斜め棒銀。
先手3二金型右玉 vs 7筋からの攻め
taya36_01645.kif
先手は7二金型右玉の先手版である3二金型右玉。後手は7・8筋から攻める。
角換わり右玉4四銀 vs 固めたあとの早繰り銀
taya36_01865.kif
後手は角換わり右玉から△4四銀。後手はしっかり固めて早繰り銀を見せる。
まとめ&ダウンロード
これらの棋譜は基本的にソフト用ではあるが、人間にも十分参考になるだろう。
貴重なデータを公開してくれたたややんさん、やねうらおさんに感謝したい。
プロ棋戦はもちろん、もうすぐ開催されてる電竜戦でも同じ局面は出てくるかもしれない。
右玉NOWでも今後精査したい。
抽出した右玉の棋譜データをダウンロードしたい場合は以下からどうぞ
tayayan36_migi.zip(11KB)