2018年7月1日に放送されたNHK杯で、丸山九段が右玉を採用した。
丸山九段といえば、羽生世代の強豪。
しかし、ミギーはリアルタイムで観れず!
なんという不運!
というわけで、NHK杯のウェブサイトから棋譜を並べてみた。
2018年07月01日第68回NHK杯1回戦第14局 大石七段 vs 丸山九段
早繰り銀 vs 右玉
角交換後、先手早繰り銀に対して、右玉を明示した局面。
普通に考えれば、2四歩から銀交換が思い浮かぶがこの局面では悪手。
2四歩、同歩、同銀のときに2七歩打があり、取れば4九角打。
3八飛に対しても4九角打があり、先手不利となる。
先手不利の参考図。
というわけで、本譜は4六銀と引いた。
右玉的なハイライトは次の局面。
4九角打!
かなり打ちにくい角である。
この局面、深くソフトに読ませてみたが、互角。
先手としては6二金とか考えてしまいそうだた、最善手は5五歩。そして、大石七段の指し手も5五歩だった。
先手3三歩成の場面だが、やや悪手だったようだ。3七桂がソフトの候補手。
飛車が成り込んだ局面で、6七角成とバサっと切る。4九角打の時点からの狙いの一手。角金交換だたが、守備の金を上ずらせることができる。
対矢倉で覚えておきたい筋だ。
2三金打で飛車を捕獲。しかし、これで決まったわけではなく、3五角打、4四銀打、同角、同歩、8二銀打の切り返しがある。
8二銀打の局面。以降、右玉側も怖い局面が続くが丸山九段は見切って最後は即詰み。
右玉快勝の一局となった。