2020年12月8日に行われた竜王戦ランキング5組藤倉勇樹五段 vs 中川大輔八段戦で、後手番の中川八段が右玉を採用してくれたので紹介したい。
中川大輔八段は居飛車党のベテラン棋士。若獅子戦優勝の経験があり、ダンディな出で立ちで人気。。将棋ファンにはNHK杯羽生戦の大逆転が印象深いかもしれない。
対する先手は藤倉勇樹五段で、フリークラスに在位。在籍期限は切れているが、竜王戦5組に在位しているため現役続行中。本局に勝てば来期も竜王戦に参加できる重要な一局となる。
棋譜はスマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」で観戦できるのでそちらでどうぞ。
※竜王戦の棋譜利用は個人には高額なため、以下、局面図なしで簡単に紹介します。
棋譜利用については、将棋「棋譜利用に関するお願い」の現在も参考にしてください。
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矢倉模様 vs 右玉となり、右玉作戦勝ちに
序盤、先手は矢倉、後手は雁木風の出だしから右玉へ。
47手目の時点で、先手は千日手含みの手。右玉が完全に作戦勝ちといってよいだろう。
後手、千日手は選ばず打開
後手は千日手は選ばず打開。形勢もやや良しなので正しい判断だろう。馬を作れる展開となって優勢に。
飛車を取って寄せ切る
後手は馬で飛車を追い回し、強引に馬・飛交換へ。先手陣は飛車に弱く、後手陣は角打ちには強い。最後は7手詰みが発生し、後手の勝利。
というわけで、駒組みから作戦勝ちとなる、右玉快勝譜となった。
右玉NOWは今後も中川大輔八段を応援します!