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角交換右玉 vs 腰掛け銀4七角打との戦い

対矢倉

角交換型右玉と腰掛け銀との戦いで、右玉が銀交換を仕掛けた画面。
ここで先手は4七角打という手がある。
テーマ図は以下の通り。

後手の持駒:角 銀 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 角 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 
後手番
手数=51  ▲4七角  まで

先手の狙いは7筋の桂頭。しかし、持ち歩がないために、即桂頭狙いはできない。

右玉側は4四歩や3三桂が自然。ここでは3三桂としたときの対応方法を見ていこう。

1歩を取りに来る2四歩

桂頭を狙うため、2筋の歩交換で1歩を取りに来るというのはあり得る展開だ。

後手の持駒:角 銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂 ・ ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩 飛v歩|四
| ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 角 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩 
後手番
手数=53  ▲2四角  まで

2四歩、同歩、同飛の局面。
ここで2三歩なら後手の狙い通りだが、右玉側に好手がある。

後手の持駒:銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂 ・ ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩 飛v歩|四
| ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 角 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・v角 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩 
手数=54  △5九角  まで

5九角打!
仮に3八金とすれば、4九銀打が継続手。
先手の最善手は4九銀打で、これはいかにも苦しい。

先手いきなり7筋の仕掛けはやっかい

後手の持駒:角 銀 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩 歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 角 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 
後手番
手数=51  ▲7五歩  まで

歩切れにもかかわらず、先手が7五歩と仕掛けてくる場合もある。実はこの手がやっかいで、対応方法を覚えておく必要がある。

後手の持駒:角 銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| 銀 ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂v歩 ・|三
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 角 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
手数=53  ▲9二銀  まで

同歩に9二銀! と放り込むのが先手の狙い。
うまく対応しないとすぐに潰されてしまう。

後手の持駒:角 銀二 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v香|一
| 馬 ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂v歩 ・|三
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:香 
手数=54  △2一飛  まで

同香、同角成に飛車の逃げ場に迷うが、2筋がおすすめだ。

後手の持駒:角 銀二 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v香|一
| 馬 ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂v歩 ・|三
|v歩 香 ・v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
手数=55  ▲8四香  まで

先手はギリギリの攻めで、8四香打。ここで甘い手だと手が続いてしまう。
次の手は絶対に覚えておきたい。

後手の持駒:銀二 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v香|一
| 馬 ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂v歩 ・|三
|v歩 香v角v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=56  △7四角  まで

7四角打。いわゆる合わせの角打ち。飛車取りにもなっている。
先手は7二馬と王手したあとに、6二玉に対して、飛車を逃げるが、7二銀打がガッチリとした受け。

後手の持駒:銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v香|一
| ・ 馬v銀v玉v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v桂v歩 ・|三
|v歩 香v角v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=60  △7二銀  まで

これで8三香成も受かっており、先手の攻めを止めることができる。
以上、4七角打に対する覚えておきたい流れ。これさえ覚えておけばいきなり攻めが成立することはないだろう。

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