前回のエントリで、将棋マンガ「龍と苺」で右玉が出現したことを紹介しましたが、12月1日に最新話が公開されました!
73. 第73話 最終形 / 龍と苺 – 柳本光晴 | サンデーうぇぶり
※Web版は無料閲覧の期限があります
以下の内容は最新話の盤面図を含むネタバレになっていますが、途中までは先に読んでもらったほうが楽しめるかも。
矢倉vs雁木(のちに右玉)でスタートした対局は以下の局面に。
持ち駒が隠れていますが、ページが進むと以下の局面ということがわかります。
後手玉は薄いが、即寄ってしまう雰囲気はない。▲9三歩成、▲5七銀、▲4三角は苦しいとのこと。
一方、先手玉は一瞬堅いが、5八とが入れば、即崩壊しそうな感じ。
評価値は70:30で後手が良いという話ですが、本当でしょうか?
水匠5とdlshogiで調べてみたところ、逆に先手良し。ただし、先手がよくなる手は一手しかないようです。
というわけで、次の一手は? 回答はマンガ本編にあるのでどうぞ。
73. 第73話 最終形 / 龍と苺 – 柳本光晴 | サンデーうぇぶり
以下は、指し手も含むネタバレでなので、先にマンガを読むことをおすすめします。
正解は……
▲7四桂打!
対局相手のマリオネット五段曰く「……鬼手か。」
しかし、どうでしょ? アマでも有段者なら考える手では?
ストーリーを盛り上げるためには、全然ありだと思うけど。
△同歩と取ると……
▲7三角が詰めろ龍取り!
これははっきり先手有利。
本譜は△8三金と詰めろを受ける。
しかし、これは悪手かもしれない。
次の一手はすごい。苺はこの手を指したかったのでしょう。
▲7五桂!
飛車が効いているところに桂打ち。
△同飛しかないが……。
▲9三角が王手飛車取り。
いちおうですが、△同金は▲8二金までなので、できません。
以下、△8二歩、△7五角成と進行して以下次号。
マリオネット五段は「まだ局面は五分だ」
と言ってますが、実際はかなり先手が良さそう。
△7四金に▲5三馬と進み、と金を払う展開になりそう。
ともあれ、次回も楽しみですね(右玉側がピンチですが……)。
右玉NOWは今後も「龍と苺」を応援します!