角換わり腰掛け銀と右玉との戦いで、2六打という筋が出てくることがある。
一見するとボンヤリしているが、危険な手だ。
テーマ図は以下の通り。
4筋の歩を交換しつつ、銀を活用しようという4四歩に対して、2六角打。
対応には十分注意しよう。
桂跳ねからの強襲を受ける
同歩に同桂としたのが次の局面。ここは当然ながら4二銀。
4四銀は同角で終了だし、2二銀は5三桂成がある。
先手の継続手は、4四歩打。
やっかいな拠点。右玉は3三桂として、同桂成。
この桂馬のとり方は難しい。正解は同金だが、同銀とするとどうなるか。
4筋に戦力を回されて右玉苦しい
同銀に3八飛。
ここでは4二歩と受けたいところだが、潰されてしまう。
4二歩の受けは右玉潰れる
4五桂打、2二銀、4三歩成。
同金に対して歩がないので攻めが止まりそうだが、5三桂成が妙手。
どちらの金で取っても同角成から4二飛成を許してしまい、右玉敗勢となる。
結果図。2二の銀も取られるので、敗勢。
というわけで、歩で受けるのはまずかった。
飛車回りには銀を引いて受ける
飛車回りには、4二銀と引いて互角。
4五桂打もない。
先手の候補手は、8八玉、7五歩、6七桂、4五銀などだが、これなら右玉も戦えるだろう。