糸谷流右玉は振り飛車用の作戦で、四間飛車、三間飛車、中飛車、向かい飛車すべてに対応できるのがメリット。
今回は向かい飛車に対して指す場合の注意点を紹介したい。
向かい飛車の基本図
飛車のいる筋(後手なら2筋)に振るのが向かい飛車。
6八玉と平凡に囲うのも有力だが、糸谷流右玉にした場合を見てみたい。
向かい飛車の端歩は要注意!!
問題の局面。向かい飛車側が端歩を突いてきた。
手拍子で端歩を受けてしまうと、それだけで右玉側が不利になってしまう。
1五歩からいきなりの端歩攻めが成立!
同歩と取るしかないが……
同香と走られる。
ここで同香とすれば同角。
この局面はソフトで600以上のマイナス。振り飛車側は堅く、選ぶべき手順ではない。
最善手1七歩打でも厳しい
というわけで、1七歩打が最善。
これでいきなりの攻めはないが、振り飛車から4五歩、6四歩、1二飛などのが成立し、右玉不利といえる。
端歩は受けないのが正しい対応
というわけで、端歩は受けない。9四歩など、ほかの手を指しておけば互角だ。
1筋を詰められてもいきなり怖くない。
以上、向かい飛車の対応でした。