女流王座戦の本戦トーナメントで右玉が登場した。棋譜は以下から確認してほしい。
2018-08-09 女流王座戦加藤桃子 初段 vs. 山田久美 女流四段 第8期リコー杯女流王座戦本戦トーナメント
結果は残念ながら右玉側を持った山田女流が負けてしまったが、実はこの将棋、将棋世界2018年9月号の付録、「次の一手問題集 地下鉄飛車で右玉退治(七段北島忠雄)」と似たような進行をしているのである。
北島 忠雄
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将棋世界付録と同じ局面に
局面は30手目、右玉を持つ山田女流が6二玉として右玉に組んだところ。
右玉ではよくある局面だが、最近見覚えも……。
将棋世界の付録と同じ局面だ(笑)
本譜は端の付き合いが入ったあと、3五歩から付録と同じような進行になる。
ここまでは付録通りの進行。ここで加藤女流が2六角と引いて、違う変化になった。
局面は互角。
攻めが無理気味で敗色に
その後、山田女流は積極的に動いていったが、ちょっと無理があったか。
4六歩と突き捨てたあとに、6五歩。4一飛と回るほうがよかったかもしれない。
以降、お互いに疑問手はでるものの、加藤女流が優勢を維持したまま勝利。右玉の敗北となってしまった。
なお、将棋世界の付録への対策は今後紹介していきたい。