右玉には、相手がついウッカリしてしまう罠がたくさん存在する。
しかし、罠自体に自分が気がついていないと意味がない。そこで、右玉の罠を紹介していこう。
2筋の歩交換に罠が潜む
局面は角換わり右玉vs矢倉。矢倉側が4六角と設置し玉頭を狙い、右玉側が4筋の歩を交換しつつ、銀を守りに追加したところ。
ここから先手は2筋の歩を交換しに行く。自然な手だ。
急所の角打ち
飛車で取ってしまったのが大悪手!
1三角打で、先手は悲鳴をあげることになる。
1三角打!
こんなバカな手に引っかかる人なんているの? と思うかもしれないが、いるのです。
短い時間の対局なら四段以上でも引っかかることがある。
先手は3四飛が最善
この後、3四飛、33歩、1三角成、3四歩と進むのが最善。
先手は馬を作れるが、飛車角交換となり、後手右玉側が優勢となる。
また、3四飛以外を指してくる人も多いので確認してみよう。
1四飛の場合
4六角と取れるが、1一飛成とされてしまう。2三金なら飛車取れるが……
正着は4六角! 1一飛成に3九角打!
この手までを覚えておきたい。これで後手勝勢だ。
2五桂馬、2四歩は飛車を取る
2五桂馬や2四歩など、飛車を逃げない手は堂々と飛車を取って後手勝勢。
以上、単純な手筋だが、右玉をたくさん指していると見かける局面だけに覚えておこう。
逆に、右玉相手にしている場合は、引っかからないように注意しよう!