ミギーの右玉の実戦より。
終盤、少し面白い局面があったので紹介したい。
図は先手優勢で勝ち筋はいくつもあるが、実は超難解な詰みもある。
詰み自体を読み切るのは難しいが、初手は強い人であればわかるかもしれない。
(どれも悪い手ではないので、問題としてはよくないかもしれないが……)
というわけで、次の一手を考えてみてほしい。
ちなみにミギーの棋力では、一瞬なんのことだかわからなかった(笑)
実力のある人の次の一手
次の手を考えた人は、実力のある人だと思う。
1五桂打、4六金、3五歩、1三銀打。そのほか、3三銀打、4一角打、4五銀、5五角打。
いずれも勝勢。ただし、これらに詰みはない。
唯一の詰み筋
正解は3二銀打!
ここに目が行った人は相当強いと思う。いわゆる焦点の一手だ。
同玉は4一角打の一手詰み。
同金は1二角打の一手詰み。
同銀は4五角打、3四合、1四龍!、同玉、2六桂打、2五玉、3七桂打の7手詰み。
ということで、この3二銀打は取れない!
後手は3四玉とするしかないが、それならばどう指しても勝ちだろう。
なお、脊尾詰めによる結論は以下の通り29手詰み。
▲3二銀打 △3四玉(23) ▲2六桂打 △4四玉(34) ▲4三銀成(32) △同 玉(44) ▲5五桂打 △5三玉(43) ▲5四銀打 △同 玉(53) ▲7二角打 △6五玉(54) ▲6九飛(29) △7六玉(65) ▲6六飛(69) △7五玉(76) ▲7八香打 △8五玉(75) ▲8一龍(11) △8四歩打 ▲7七桂(89) △7五玉(85) ▲8四龍(81) △同 玉(75) ▲8六飛(66) △7五玉(84) ▲8五飛(86) △7六玉(75) ▲6七金(58)
以上、右玉次の一手でした。