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広瀬章人八段、竜王戦1組ランキング戦で後手右玉を採用!

プロの右玉

2020年2月5日に行われた竜王戦1組ランキング戦にて、広瀬章人八段が右玉を採用してくれたので紹介したい。

広瀬八段といえば、竜王と王位の経験があるトップ棋士。現在、大阪王将杯王将戦で渡辺明王将に挑戦中(1勝1敗)。かつては振り穴を武器にしていたが、現在は居飛車党と言っても差し支えないだろう。右玉の採用もそこそこある。

対するのは佐藤天彦九段。こちらも名人の経験がある一流棋士。ファッションにこだわりがあり、貴族の愛称でもお馴染み。最近はやや不調だが……。

本局は先手の佐藤九段が矢倉、後手の広瀬八段が角交換なしの右玉となった。

棋譜は、スマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」からどうぞ。

また、AbemaTVで視聴できる。
[情報LIVE]第33期竜王戦1組 ランキング戦 佐藤天彦九段 対 広瀬章人八段
※解説なし。再生期限があるので注意

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先手矢倉 vs 後手右玉の戦いに

先手早繰り銀模様に対し、後手は早めに右玉へと構える。
31手目、先手は▲3五歩から仕掛けるが、ここは穏やかに収まる。43手目、▲5七角としたのが好位置だったようだ。狙いは単純だが、9筋からの仕掛けを防ぐのは容易ではない。ただ、ソフトの評価値は互角。

先手、両端から仕掛ける

45手目、先手は▲1五歩から仕掛ける。△同歩に▲9五歩と狙いの9筋の仕掛けを敢行。
後手は△6六歩、▲同角、△6五桂の筋で反撃したが、ソフトの読みは▲9五歩に対して△1六歩と伸ばす手を考えていたようだ。ただ、それでもわずかに先手よりの互角。

先手、ジリジリと優勢へ

本局の佐藤九段の指し回しは正確無比。広瀬八段にこれといった悪手はないが、徐々に先手優勢へと形勢は傾いていった。
87手目、▲5三香打は見事な一手。△同金とタダだが、▲7五角が金取りと間接王手飛車となり、後手投了となった。

本譜に関しては、佐藤九段の出来が素晴らしかったということに尽きる。名人失冠からやや不調とも思われたが、来期は再び飛躍するかもしれない。
以下は佐藤天彦九段の感想ツイート。

右玉NOWは今後も広瀬章人八段を応援します!

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