棒銀に対する右玉の対抗策としては、以下のエントリーで紹介した。
棒銀に対する歩を垂らす対策
右玉に対する棒銀はよくある対抗手段。歩の垂らしから積極的に対応する方法を紹介しよう!
対して、棒銀側が3八金と備えてきた場合はどうすればよいか。
先手、3八金型で棒銀を仕掛ける
この場合は、1六歩と垂らすのではなく、右玉に囲うことを優先したい。
1筋は突破されるが、ソフト的な評価は400程度右玉優勢。1二香成に対しては、8一飛と自然に受けることができる。
先手は、1三歩打と、と金を作りに来るのが最善手。ここは落ち着いて、1一歩打と受けよう。
棒銀側の攻めとしては、飛車を9筋に転回する手が気になるところ。一見すると受けにくい。
が、この局面では好手がある。
4九角打!
この角打ちが非常に受けづらい。
3九金と引くのは、2七角成。
2八飛は、難解な手だが、1七歩打!が好手。
同桂と取らすことで、飛車の1筋の転回をやりにくくする一手。
その後の展開は、4四銀に対して、5九玉と角を取りに来たところで、3八角成、同飛。
以降、3三桂から力をためて指していけばよい。
以上、まとめとしては、7八金型には、堂々と右玉に組んでいければ悪くならない。
そして、6九角打のチャンスを常に伺っていこう。