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棋王戦挑戦者決定トーナメントでプロ棋戦では珍しい相右玉が出現!

プロの右玉

2020年6月5日に行われた棋王戦挑戦者決定トーナメントの深浦康市九段-千田翔太七段戦が相右玉となったので紹介したい。

先手の深浦康市九段は王位3期を誇るトップ棋士。居飛車党で、最近は「地球代表」との異名も(元となったコピペは「深浦でもいいのか?深浦に地球の命運を託せるのか?」ではあるが……)。

後手の千田翔太七段はコンピュータ将棋に精通する若手強豪棋士。2016年には棋王戦で渡辺棋王に挑戦しカド番まで追い込んだ。Twitterも人気。

本局は矢倉模様の出だしから後手が変則的な右玉へ。それから先手も右玉に繰り替えて、プロ棋戦では珍しい相右玉となった。

棋譜はスマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」で観戦できるのでそちらでどうぞ。

将棋DB2はこちら
2020-06-05 棋王戦深浦康市 九段 vs. 千田翔太 七段 第46期棋王戦挑戦者決定トーナメント

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67手目にして相右玉が完成

矢倉の出だしから、両者ともに右玉へ。ただし、一般的な右玉と違い先手は3六銀・4七金型、後手は6四銀・6三銀という変わった形。先手の形は左玉っぽい感じだ。完全な相右玉となったのはすでに67手目。ソフト評価値はほぼ互角。これなら後手作戦勝ちともいえるだろう。

先手、妙手連発も……

中盤は力戦となるが、バランスが取れたまま進行。さすがプロ同士の対局という感じ。
95手目▲8七金は金を差し出して桂馬の紐を外す妙手。ただし、やや強引だったか。形成はやや後手よりに。
107手目▲5八金も再び金を差し出す妙手。ソフトの候補でもある手だが、すでに後手勝勢。先手は早逃げで手を稼ぐものの戦力が足りず、118手を見て投了となった。

というわけで、変則的な形ではあるが、プロ棋戦では珍しい相右玉の紹介でした。
右玉NOWは今後も千田翔太七段と深浦康市九段を応援します!

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