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順位戦で木村一基九段と竹内雄悟五段がそれぞれ右玉!(局面図なし簡易紹介)

プロの右玉

2020年9月18日に行われた順位戦で、木村一基九段(B級1組)と竹内雄悟五段(C級2組)が右玉を採用してくれたので簡単に紹介したい。

木村一基九段はタイトル挑戦8回を誇るトップ棋士。46歳でのタイトル初獲得(王位)も話題となった。親しみのあるキャラクターで人気は全棋士の中でもトップクラス。受けの強さから「千駄ヶ谷の受け師」の異名も。対局相手は山崎隆之八段。

竹内雄悟五段は32歳の中堅棋士。定跡にとらわれない力戦調の将棋が多く、本譜もそのような形となった。対局相手は今泉健司五段。

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木村一基九段、風車右玉を採用も……

序盤は相掛かりから後手は4三銀型の風車右玉へ。先手の陣形も力戦調で、右玉完成時点の60手目の局面は互角。
62手目、△5四歩から後手が動いていき、玉頭戦になるが右玉の広さを活かす展開にならず、徐々に形勢は先手に。後手にチャンスは訪れず、山崎八段の快勝譜となった。

竹内雄悟五段、振り飛車から右玉へ

序盤、後手は4手目に3二飛として振り飛車へ。角交換から角を打ち合う乱戦なり、先手は中飛車へ。後手も中飛車にするが、気がつけば後手は右玉、先手は金銀4枚が固まる展開に。64手目の時点では後手有利の形勢で、作戦勝ちだったといえるだろう。
その後、5筋と6筋を巡る主導権争いが起こり、後手は馬を作ることに成功。千日手の筋も発生するが、後手が拒否。
123手目の局面は後手チャンスだったかもしれない。△7六歩と突き出したが、変えて△9七桂成と捨ててから、金を取りに行く手が良かったかもしれない。本譜はここから先手寄りに。後手は三段玉の空中要塞で頑張るが、金駒も響き175手目にして投了となった。

以上、9月18日順位戦の右玉2局でした。
残念ながらいずれも右玉側の負けとなってしまったが、右玉時点では互角以上の形勢でした。

右玉NOWは今後も木村九段と竹内五段を応援します!

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