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大成建設杯清麗戦予選で石高澄恵女流二段が糸谷流右玉!(局面図なし簡易紹介)

プロの右玉

2020年10月22日に行われた大成建設杯清麗戦予選で、先手の石高澄恵女流二段が糸谷流右玉を採用してくれたので紹介したい。

石高澄恵女流二段は1987年に女流棋士になったベテラン。居飛車党で、現在の活動拠点は北海道とのこと。

対する後手は和田はな女流2級。2020年9月にプロ入りしたばかりの18歳。和田あき女流二段は姉。

本譜は後手の中飛車に対し、先手はプロ棋戦では珍しい糸谷流右玉(対振り右玉)となった。

棋譜はスマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」で観戦できるのでそちらでどうぞ。

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中飛車 vs 5八金型糸谷流右玉

後手の作戦は中飛車。対して、先手は▲3八金のあと、▲4八玉とする右玉。いわゆる糸谷流右玉と呼ばれる形だ。
プロ棋戦で登場することはめったにないが、アマチュアには人気の作戦。女流棋戦ではタイトル3期の石橋幸緒元女流が得意としていた。
左金は6八金と5八金の形があるが、本譜は▲5八金。

厚みで抑え込みを狙う先手

先手は積極的に金銀を盛り上げて抑え込みを狙う作戦。飛車を取られると危険だが、この形なら飛車を狙われる可能性は低い。
44手目▲4四銀はやや欲張った手で、形勢は後手寄りになるが、徐々に盛り返して互角の進行が続く。

1分将棋の中の逆転

106手目△6七桂打は先手にチャンスが来ていた。▲同飛なら先手有利で残していたかもしれないが本譜は▲6七玉。
後手は飛車を取る手ではなく、△8七龍!としたのが好手。この手が決め手となった、後手勝利となった。

以上、右玉側の負けとなってしまったが、終盤までギリギリな勝負だったと思う。
右玉NOWは今後も石高澄恵女流二段を応援します!

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