現在最強クラスの将棋ソフト「水匠2」は、評価関数の「水匠2」と探索部の「やねうら王(探索部)」で構成されている。
水匠2に同梱されている「やねうら王」のバージョンは「4.89」だが、現在の最新版は「5.40.0」なので、少しでも強くしたいという人は、探索部を最新版に差し替えたほうが良いだろう。
水匠2を導入してないという人は、以下のページを参照に導入しておこう。

というわけで、導入手順を紹介したい。
コンパイル済み実行ファイルをダウンロード
やねうら王はソースコードで公開されているが、Mizarさんがコンパイル実行済みファイルを公開されているので、そちらからダウンロードしよう。
こちらを開き、「YaneuraOu-v5.40.0+20201203a.cibuild-windows.7z」をダウンロードする。7z形式の解凍ができない、という方は上の「YaneuraOu-v5.40.0+20201203a.cibuild-windows.zip」をダウンロードしよう。
ダウンロードしたファイルを解凍すると、「winodws」フォルダの「NNUE」内に実行ファイルとログの詰め合わせが入っている。
必要なファイルは1つだけだが、パソコンの環境(CPU)によって必要なファイルは異なる。
まずは「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-avx2.exe」を選ぼう。動作しない場合は「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-sse42.exe」を選べば、大抵は動くはず。それでも動かない場合は「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-sse2.exe」や「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-no_sse.exe」も試してみよう。
また、Ryzenシリーズ使いなら、「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-zen2.exe」「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-zen1.exe」を利用するのがおすすめだ。
Ryzen Threadripper使いの藤井聡太二冠には「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-zen2.exe」をおすすめしたい。
実行ファイルは、水匠2のフォルダ内に置く。「YaneuraOu_NNUE_m-avx2.exe」と同じフォルダ内に保存しておけばOKだ。
あとは、ShogiGUIを開き、「ツール」→「エンジン設定」で「追加」を選び、コピーした実行ファイル(「YaneuraOu_NNUE-normal-clang++-avx2.exe」など)を選択しよう。
「エンジン名」が「Suisho2/YO4.89_NNUE_m」になっているので、わかりやすく「Suisho2/YO5.40_NNUE_m」に変更しておくとよいだろう。
あとは対局や検討でエンジンを追加したものに変更すればよい。
以上、やねうら王探索部5.40の導入方法でした。
ちなみに水匠最新版である「水匠3」はfloodgateでは流されているものの、現時点では公開されていな。が、今後何らかの方法で公開されるだろう(市販のやねうら王と同梱の可能性も?)。