2021年2月20日に行われた棋王戦第2局で先手の糸谷哲郎八段が右玉を採用してくれたので紹介したい。
糸谷哲郎八段は竜王位の経験がある関西の強豪棋士。角換わりを得意として、右玉の採用も非常に多い。
対する後手は渡辺明棋王。名人・王将も保持する三冠。
棋王戦は第一局も右玉となり、本局も右玉という右玉シリーズとなった。
棋王戦初戦、糸谷哲郎八段が雁木からの右玉で勝利!(局面図なし簡易紹介、公式棋譜リンクあり)
2021年2月6日に行われた棋王戦五番勝負の初戦、挑戦者の糸谷哲郎八段が右玉を採用してくれたので紹介したい。 糸谷哲郎八段は関西所属の中堅棋士。タイトルは竜王1期で、挑戦は2016年の王座戦以来。ネットの将棋番組によく登場する人気棋士で、香...
本譜の棋譜は公式サイトからどうぞ
2021年2月20日 第46期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明棋王 対 糸谷哲郎八段
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第46期 棋王戦 五番勝負 第二局 渡辺明棋王 対 糸谷哲郎八段
※ABEMAプレミアムならコメント付きで視聴可能です。
スマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」からも観戦可能です。
※棋王戦は恐らく棋譜利用の許可が降りないので、以下簡易紹介です
手損なしの角換わりから後手早繰り銀
本譜は手損なしの角換わりから後手早繰り銀。先手は端の位を取ってから右玉へ。
よくある展開に見えたが……。
角銀歩2枚からの端攻め炸裂
後手は△1四歩からの端攻め! 先手の端突き越しを逆手に取った逆襲。
渡辺棋王曰く「持ち駒が角銀歩歩の条件になれば、1筋を逆襲できることは知っていました」
ソフトの最善手も△1四歩。
というわけで、右玉党はこの局面にはしていけない。対策が必要だ。
以下、糸谷八段も勝負手で粘るが、渡辺明棋王の指し回しは正確。
徐々にリードが開いて右玉側の完敗となってしまった。
以上、今回は負けとなってしまったが、糸谷八段には今後も右玉を期待したい。
右玉NOWは今後も糸谷哲郎を応援します!