2021年2月23日に行われた女流王位戦挑決リーグで後手番の清水市代女流七段が右玉を採用してくれたので紹介したい。
清水市代女流七段は女流の永世称号を4つ持つ女流界のレジェンド。昨年は女流初となる七段に昇段した。
対する先手は本田小百合女流三段。タイトル獲得はないが、女流王座戦に挑戦経験がある。
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角換わりなしの右玉 vs 雁木
本譜は角換わりなしの右玉 vs 先手雁木の形に。右玉側は左銀を5三の位置まで繰り替える。先手が穴熊に繰り替えたあと、右玉側から仕掛け。
右玉は端攻めを放置してギリギリの攻め。早逃げも功を奏し、徐々に後手有利の展開となる。
先手逆転する
89手目の時点ではソフト評価値は-1000を超える後手優勢。角筋が通って怖い局面だが、攻めあってよかったようだ。
本譜は好防の角打ちから受けに回ったことで徐々に形勢は縮まり、101手目の6八成桂で逆転となった。
というわけで、右玉負けとなってしまったが、中盤過ぎまでは確実に右玉側が良かった。清水女流七段には、今後も右玉を採用してほしい。
右玉NOWは今後も清水市代女流七段を応援します!