右玉 vs 中住まい その2 ~6二玉型で保留して5筋の位を取る

右玉対策の対策

右玉の難敵として中住まいがあることは過去のエントリで紹介した。

右玉 vs 中住まい その1 ~現時点で有力な対抗策なし
右玉の天敵の1つが、中住まいによる対策だ。 最近、ネット将棋でも増えつつある。具体的には以下の局面になる。 一見すると攻略できそうな形だが、予想以上にうまくいかない。 そこで、ソフトを使ってこの局面から一手30秒で対局させてみた。

具体的には、以下の局面は右玉作戦負けである。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v銀v歩v歩|三
|v歩 ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 歩|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 銀 歩 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 玉 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
後手番
手数=37  ▲6七角  まで

というわけで、右玉側はこの局面にする前に対策を考えねばならない。
少し前の局面である以下はどうか。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v銀v歩v歩|三
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 歩|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 玉 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
後手番
手数=33  ▲9六歩  まで

右玉は6二玉のままで、7二玉とするのを保留。
先手の中住まいは7七銀型。ここから6七銀の組み換えを目指していく。

ソフトの対局させてみた結果は互角

ソフトに20局ほど対局させてみた結果は、右玉から見て8勝11敗1分。
まだまだ満足行く結果とは言えないが、前回2勝24敗よりは大幅にマシになっている。
後手番と考えれば、十分とも言えるだろう。

棋譜は以下の通りだ。

中住まいが勝利した棋譜

0_20180903_142912.kif
0_20180903_145957.kif
0_20180903_151533.kif
0_20180903_153334.kif
0_20180903_183209.kif
0_20180903_190818.kif
0_20180903_192843.kif
0_20180903_200115.kif
0_20180903_211138.kif
0_20180903_134326.kif
0_20180903_141533.kif

右玉が勝利した棋譜

1_20180903_132941.kif
1_20180903_144342.kif
1_20180903_155107.kif
1_20180903_161148.kif
1_20180903_181606.kif
1_20180903_184908.kif
1_20180903_194524.kif
1_20180903_205622.kif

引き分けの棋譜

2_20180903_201822.kif

右玉は5筋の位を取る

テーマ図から、右玉の最善手候補は5五歩。

後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩v銀v歩v歩|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ 歩 歩|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 玉 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=34  △5五歩  まで

中住まいに対して、玉頭を狙っていくのは自然といえば自然。
以下、先手が6八銀とするならば、8五歩と飛車先を伸ばそう。
2九飛と引く場合は、4四歩で玉の小ビンをケアする。4四銀と積極的に行くのも手としてはあり。その場合は、3筋の桂頭は十分注意しよう。

対中住まい5筋位取り後の右玉側の方針

右玉側の方針としては、

・飛車先の歩を切れそうなら切る。
・左銀(右玉視点)は守備に使う。5三か4三に配置するのが目標。
・仕掛けは自重。千日手歓迎。
・桂頭を積極的に狙っていく。

また、ソフト対局の棋譜ではなかったが、端攻めも十分に考えられるので、常にケアしておきたい。

中住まい対策はまだ途中

中住まいはスキがありそうだけにやっかいな相手だ。
今回の対策も決定的なものではなく、あくまでも互角近く戦うための方法になる。
今後も対策方法は考えていきたい。