レーティングは「Kristallweizen」によって更新されましたので、新たに解説ページを書き直しました。
世界コンピュータ将棋選手権の開催が近づく中、「Qhapaq」の開発者であるRyoto Sawada氏によって新たな評価関数が公開された。
冬も終わるしSOTAを取ってみることにしました → レート4390ぐらい(今のSOTA+20-30)の評価関数orqha1018を公開します – コンピュータ将棋 Qhapaq https://t.co/ZPLkO1pxH5
— Ryoto_Sawada⛅Qhapaq (@Qhapaq_49) 2019年2月21日
レーティングは2019年2月22日現在、堂々の1位。人類を遥かに超越する4398まで到達している。
というわけで、導入手順を改めて解説したい。
探索部dolphin1をインストール
はじめに、dolphin1/orqha1018の探索部に当たるdolphin1をインストールしておこう。
)。
dolphin/illqha1.1のファイルが保存されているGoogleドライブをブラウザで開き、「ダウンロード」ボタンからダウンロードする(エラーと表示されていても問題なし。
「dolphin+illqha1.1.7z」を解凍する。「.7z」形式は、WinRARなどで解凍できる。
解凍したフォルダを適当なフォルダに保存しておく。フォルダ名は標準で「dolphin+illqha1.1」となっているが、「dolphin+orqha」などに変更したほうがわかりやすい。
評価関数orqha1018をインストール
続いて今回のメイン評価関数orqha1018をインストールしよう。
QRL Reward Programより、「(最新版)評価関数 orqha1018」の下にある「こちら」をクリックして、orqhaの評価関数をダウンロードする。
ダウンロードしたファイル「orqha.7z」を解凍しよう。WinRARなどで解凍が可能だ。
「orqha-1018」フォルダを、先ほど作成した「dolphin+orqha」フォルダ内にコピーする。
なお、「orqha-1018」フォルダの中身は「nn.bin」が入っていればOK。「orqha-1018」フォルダ内に、さらに「orqha-1018」フォルダがあるような状態はNGなので注意。
↓
続いて、「orqha-1018」フォルダの名前を「eval」に変更する。
以上でインストールは完了だ。
ShogiGUIにエンジンを登録する
ShogiGUIを起動し、メニューから「ツール」→「エンジン設定」を選択する。
※ShogiGUIをインストールしていない場合は、以下のエントリを参考にしてほしい。
「追加」ボタンをクリックする。
エンジンを選択する。CPUがAVX2に対応しているなら末尾が「avx2」、SSE4.2対応(こちらのほうが多く対応している)なら「sse4.2」を選ぼう。
「エンジン名」を「dolphin1/orqha1018」などにしておくとわかりやすいので変更しておきたい。
最後に「OK」をクリックして設定は完了だ。
dolphin1/orqhaで局面を検討する
検討したい局面で、「検討」をクリックする。
エンジン設定で「dolphin1/orqha」を選択し、思考時間等を設定して「検討開始」を選ぶ。
検討がはじまる。対局や棋譜解析でもエンジンを「dolphin1/orqha」にすればOKだ。
以上、dolphin1/orqha1018の導入方法でした。