前回までのあらすじ
王座戦挑戦者決定戦トーナメント、先手の羽生九段は右玉を採用し優勢に進めるものの、後手の佐々木大地五段がうまく対応して千日手に持ち込まれる。

羽生善治九段、先手右玉を採用! 長い長い序盤の末、千日手へ
王座戦挑戦者決定戦トーナメントで、先手の羽生九段が角交換をしない右玉(風車右玉)を採用してくれた。 この対局の後手は佐々木大地五段。 右玉NOW的には佐々木大地五段得意のセカステ右玉を期待していたが、まさかの羽生九段の先手右玉となった。これ...
そして、深夜22時03分から指し直し局、羽生九段は再び右玉を採用する。
今度は後手番一手損角換わり右玉7二金型だ。
この対局は右玉の名局として語り継がれていくべきだろう。羽生九段の研究された序盤、中盤の羽生マジックともいえる好手、着実な寄せと一局を通して見るべきところが多い。
棋譜は以下からどうぞ
2019-06-24 王座戦佐々木大地 五段 vs. 羽生善治 九段 第67期王座戦挑戦者決定トーナメント
AbemaTVの中継は以下から
第67期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 羽生善治九段 対 佐々木大地五段
※0時以降は将棋LIVEチャンネルで配信されていたので見られないかも……
千日手指し直し局は近藤六段戦を踏襲
⇔
後手の持駒:角
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩v歩v桂v銀v歩v歩v銀v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 銀 ・ 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 玉 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=26 ▲6二玉 まで
羽生九段は一手損角換わり右玉の7二金型。
対する先手は早繰り銀模様。
これは、2019年5月20日に行われた王座戦挑戦者決定トーナメントの近藤誠也六段戦と同じ戦型。

羽生善治九段が一手損角換わり右玉で勝利!
2019年5月20日に行われた王座戦挑戦者決定トーナメントで、後手の羽生善治九段が右玉を採用してくれた。 羽生九段は言わずとしれた棋界のスーパースター。オールラウンダーの棋風もあって、過去に右玉を採用したことも当然ある。 対するのは近藤誠也...
千日手指し直し局で持ち時間が短いので、経験のある形を選んだのであろう。
繰り返しにはなるが、羽生九段が連続右玉とは!
⇔
後手の持駒:角 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・v桂v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
手数=34 △1四歩 まで
34手目の△1四歩まで近藤戦と同じ。ここで先手が▲6八金と変化した。
8五桂跳ねを成立させる
⇔
後手の持駒:角 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
手数=36 △8五桂 まで
羽生九段は桂跳ねを敢行。この桂跳ねが成立するかどうか興味深いところだが、どうやら成立していそうだ。
ここで先手の佐々木大地五段は長考。
⇔
後手の持駒:角 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 金 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
後手番
手数=37 ▲8八銀 まで
▲8八銀と壁形になるが引く。
後手、しつこく4九角打
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 金 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
手数=38 △4九角 まで
後手の狙いは、この△4九角打。
ぼんやりしているように見えるが、△3八歩打を狙っている。
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 角 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 金 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
後手番
手数=39 ▲6七角 まで
先手は▲6七角打で対抗。△同角成、▲同金左に再び△4九角打!
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 角|六
| ・ 歩 ・ 金 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 ・ 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
後手番
手数=43 ▲1六角 まで
今度は▲1六角打。そして、△同角成に同歩のあと、3度目の△4九角打!
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 金 歩 歩 ・ ・ ・|七
| ・ 銀 ・ 金 角 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
後手番
手数=47 ▲5八角 まで
今度は▲5八角打。これにも△同角成、▲同金で4度目の△4九角打!
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 金 歩 歩 ・ ・ ・|七
| ・ 銀 ・ 玉 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
後手番
手数=51 ▲6八玉 まで
先手は角を合わせることができず、▲6八玉。
⇔
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v銀v歩v歩v銀v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 金 歩 歩 ・ ・ ・|七
| ・ 銀 ・ 玉 金 ・v歩 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
手数=52 ▲3八歩 まで
後手の狙い、△3八歩打が実現した。
この局面は互角だ。
銀捨ての羽生マジック! そして優勢に
⇔
後手の持駒:金 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・v銀 ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 玉 ・ 歩 桂 ・ ・|七
| ・ 銀 ・ ・ ・ 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角二 歩
後手番
手数=65 ▲6六歩 まで
少し進んだ局面。6筋の歩を銀で取った所。素直に△5四銀と引くと見ていたが……。
⇔
後手の持駒:金 歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・v銀 歩 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 玉 ・ 歩 桂 ・ ・|七
| ・ 銀 ・ ・ ・ 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角二 歩
手数=66 △7六銀 まで
△7六銀!
なんと銀捨ての強行! 羽生マジックといえるかもしれない。結果的にこの手は好手だった。
⇔
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 歩 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 桂 ・ ・|七
| ・ 銀v金 ・ ・ 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角二 銀 歩
手数=68 △7八金 まで
▲同玉とするしかないが、△7八金打で張り付く。
怖い角打を後手は凌ぐ
⇔
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 歩 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 桂 角 ・|七
| ・ 銀v金 ・ ・ 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
後手番
手数=69 ▲2七角 まで
先手は反撃の▲2七角打。狙いは当然、▲7二角成と角を切る手。
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 歩 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 桂 角 ・|七
| ・ 銀v金 ・ ・ 金 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=70 △6三歩 まで
ここは△6三歩打が冷静で最善手。すでに深夜を超えているが、羽生九段の手に乱れはない。
⇔
後手の持駒:桂 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 歩 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ 金 歩 桂 角 ・|七
| ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香v金 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=72 △8九金 まで
先手は▲5七金。飛車筋を通して▲7八金を狙う。というわけで、後手は△8九金と桂を取りつつ逃げる。
⇔
後手の持駒:桂 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 ・ 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ 金 歩 桂 角 ・|七
| ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香v金 ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
後手番
手数=73 ▲6五歩 まで
この局面で先手は▲6五歩。この一手も好手で佐々木大地五段の実力を示している。
⇔
後手の持駒:銀 桂
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 歩 ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 ・ 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ 金 歩 桂 角 ・|七
| ・v金 ・ ・ ・ ・v歩 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=76 △8八銀 まで
後手は△3八歩打で飛車筋を止めて、先手は▲6四歩と前進。
ここで堂々と△8八金。
⇔
後手の持駒:銀 桂 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v金v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 歩 ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 玉 ・ 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ 金 歩 桂 角 ・|七
| ・v金 ・ ・ ・ ・v歩 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
後手番
手数=79 ▲6四歩 まで
▲6三歩成、△同金、▲6四歩打!
かなり厳しいが、これは△7五銀の王手から外すことができる。
⇔
後手の持駒:桂 歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v金v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v銀 ・v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ ・ 歩 銀 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 玉 金 歩 桂 角 ・|七
| ・v金 ・ ・ ・ ・v歩 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=82 △6四銀 まで
△7五銀打、▲6七玉、△6四銀。これで後手の右玉が優勢。ただし、持ち駒が少ないので攻めは慎重に行う必要がある。
羽生九段、好手の連続で寄せ切る
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v金 ・v歩 ・ と ・|三
|v歩v歩v歩v銀v歩v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ ・ 歩 銀 ・v歩 歩|六
| ・ 歩 ・ 玉 金 歩 桂 ・ ・|七
| ・v金 ・ ・ ・ ・v歩 飛 角|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩二
手数=88 △6五桂 まで
少し進んだ局面。△5四歩を入れて角筋はブロックしたが、▲2三歩成が入った。
この局面で△6五桂打と攻めあう。
⇔
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v金 ・v歩 ・ と ・|三
|v歩v歩v歩v銀v歩v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 金 歩 銀 ・v歩 歩|六
| ・ 歩v圭 玉 ・ 歩 桂 ・ ・|七
| ・v金 ・ ・ ・ ・v歩 飛 角|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩二
手数=90 ▲7七圭 まで
▲6六金と逃げた手に、△7七桂成左!
右桂で成るのが筋だが、△6五歩が生まれるこの手が好手。
⇔
後手の持駒:金
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・v金 ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・v金 ・v歩 ・ と ・|三
|v歩v歩v歩v銀v歩v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ 桂 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・v歩 歩 銀 ・ 飛 歩|六
| ・ 歩v圭 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・v金 ・ ・ ・ 玉v歩 ・ 角|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩三
後手番
手数=97 ▲2六飛 まで
少し進み、▲2六飛と歩を払ったところ。
次の一手は盤上を広く見た好手。
⇔
後手の持駒:金 香
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・v金 ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・v金 ・v歩 ・ と ・|三
|v歩v歩v歩v銀v歩v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・ ・ ・ 桂 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・v歩 歩 銀 ・ 飛 歩|六
| ・ 歩v圭 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 玉v歩 ・ 角|八
|v金 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩三
手数=98 △9九金 まで
△9九金!
香車を補充する手が好手。ここに目が行くのはすごい。
⇔
後手の持駒:金 歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・v金v香 ・ と|二
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|三
|v歩v歩v歩v金v歩v銀 ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・v銀 ・ 桂 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・v歩 歩 銀 ・ 飛 歩|六
| ・ 歩v圭 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 玉v歩 ・ 角|八
|v金 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=104 △3二香 まで
先手は6筋で歩の叩きを2ついれたあと、▲1二と、で飛車筋を開ける。
対して、後手は△3二香打! この手が先手の逃げ道を塞ぐほか、▲2二龍が金取りにならない。
⇔
後手の持駒:金 桂 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v飛 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・v金v香 ・ と|二
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|三
|v歩v歩v歩v金v歩 ・ ・ ・v歩|四
| ・v桂 ・v銀 ・ 銀 ・v歩 ・|五
| 歩 ・ ・v歩 歩 ・ 歩 飛 歩|六
| ・ 歩v圭 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 玉v歩 ・ 角|八
|v金 ・ ・ ・ ・ ・vと ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀二
手数=108 △2五歩 まで
▲3六歩打に△4五銀と桂を食いとって、▲同銀に△2五歩打。▲同飛には△3三桂が厳しすぎるため、ここで先手は投了。
というわけで、7二金型の変則的な形から、羽生九段がうまく攻めて快勝となった。この形は恐らく今後も公式戦でも出てくるだろう。右玉党としては、教科書的に何度も並べたい。
右玉NOWは今後も羽生九段を応援します!