2019年10月28日に行われた新人王戦決勝三番勝負の第3局で、増田康宏六段が先手右玉を採用してくれたので紹介したい。
増田六段はこの新人王戦準決勝、決勝三番勝負第1局に引き続き、三度目となる右玉。
(非公開の棋譜でもっとあるかもだけど)
しかも、本局は先手右玉だ。
対するのは高野智史四段。初戦は増田六段の右玉に敗れたものの、第2局は勝利となった。
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本局は先手が角換わりを拒否し、腰掛銀から右玉へ。プロの対局では少しだけ珍しい。
後手が飛車先の歩を切ってきた瞬間に先手は反撃。
61手目に▲5五同角と出た瞬間は先手指しやすそうな雰囲気だったが、△2二歩打で攻めを継続できず。
この瞬間、▲7二銀打で飛車を目標にする手があったかもしれない。
そして、67手目の▲3五歩がソフトによると緩手だったようだ。
以降は後手に手厚く攻められて右玉の負けパターンに。76手目△3六歩打の垂らしは右玉からすると嫌な手だ。
右玉は攻め合いを目指すも、後手有利は変わらず先手投了。
増田六段の三度目の新人王制覇はなくなり、高野四段の初優勝となった。
しかし、右玉NOWは今後も増田六段を応援します!