渡辺大夢五段、一手損角換わりから7ニ金型右玉に変化して快勝!

7二金型

2019年1月8日に行われた竜王戦4組トーナメント戦で、後手の渡辺大夢五段が右玉を採用してくれたので紹介したい。

渡辺大夢五段は、奨励会三段リーグ次点2回でプロ入り。2015年には順位戦への昇級を決めている。
2019年11月には渡辺明三冠相手に一手損角換わり右玉を採用するも残念ながら不発となった。

渡辺大夢五段、一手損角換わり右玉を採用! 右玉党テーマの序盤に
2019年11月1日に行われた王位戦予選で、渡辺大夢五段が右玉を採用してくれたので紹介したい。 (ちなみにこの日に指された右玉は公開されている棋譜だけで3局! 右玉デーである) 渡辺大夢五段は、奨励会三段リーグで2回の次点を取ってフ...

対局相手は島朗九段。かつて伝説の研究会「島研」を主宰し、「角換わり腰掛け銀研究」は名著として名高い。初代竜王でもある。

本局は一手損角換わりから4ニ玉を経由して7ニ金型右玉になるという展開となった。

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一手損角換わりから途中下車して7ニ金型右玉へ

序盤は一手損角換わり vs 早繰り銀模様。先手は速攻は自重する。
一方の後手は一度4ニまで玉を移動するものの、7ニ金型の右玉へ。
玉が6ニによって右玉を完成させた時点(42手目)のソフト評価値は全くの互角。先手作戦勝ちにも見えるのが、7ニ金型右玉の不可思議さ。7三の桂馬を跳ねれば、後手玉が一気に広くなることが要因だろう。

先手▲5六角打も形勢は後手へ

43手目、先手は対右玉の手筋▲5六角打を決断。しかし、7ニ金型に対してはそれほど良い手ではないのか、ソフトの評価は低め。
一方、後手は待望の△6五桂跳ねを敢行する。
後手は49手目の△5九角打も好手で優位を拡大する。
先手は▲2ニ角打で勝負をかけるが、角を封じ込める△3三歩打を二度放ち攻めを遅らせたことが丁寧な指し回しだった。

以降、お互いに悪手なく進むが形勢はさらに後手に。最後は渡辺五段が華麗に寄せて後手の勝ちとなった。

というわけで、2020年も早速7ニ金型右玉が見られて右玉党にとって良い年になりそう。
右玉NOWは今後も渡辺大夢五段を応援します!