渡辺明棋王、棋王戦五番勝負の大舞台で7ニ金型右玉を採用!

7二金型

2020年2月16日に行われたタイトル戦棋王戦五番勝負の第2局にて、後手番の渡辺明棋王(三冠)が7ニ金型右玉を採用してくれたので紹介したい。

渡辺明棋王は現在三冠(棋王・王将・棋聖)のタイトルを持つトップ棋士。豊島竜王名人と並び、将棋界最高の実力者といってもまったく問題ないだろう。藤井聡太七段の前の中学生棋士でもある。
かつては自陣を堅めて細い攻めを繋げる棋風だったが、現在は穴熊を指さずバランスを重視しており、右玉を採用するケースも。

対するのは本田奎五段。タイトル初挑戦の新鋭で、現在22歳。年下の棋士は増田康宏六段(22歳・同学年)、斎藤明日斗四段(21歳)、藤井聡太七段(17歳)の3人のみという若手だ。得意戦法は相掛かり。公式戦で右玉を指したこともある。

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本局は相掛かりの出だしから後手番の渡辺明棋王が7ニ金型右玉を採用するという展開となった。

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相掛かりから7ニ金型右玉へ

序盤は相掛かりだったが、角交換後に後手が7ニ金型右玉へ。先手は中住まいに構える。
7ニ金型右玉を初めて見た人は薄い囲いに見えるかも知れないが、ソフトも指していた立派な戦法で、羽生九段が連採して優秀さが証明された。詳しくは、「7ニ金型右玉インデックス」を見てほしい。

先手、決断の▲6六角打

53手目、▲6六角打が先手決断の一手。右玉側としては、9筋からの攻めを防ぐ必要があり、渡辺棋王は△6五歩で行き先を聞いたあと、△8四歩打で収める。が、やや消極的と言えるのか、ソフトの評価は高くなかった。ソフトは△3五歩打からの反撃を読んでいた。
後手は6四銀・6三金型と上部に手厚い形にするが、69手目▲6九飛と回った瞬間は先手優勢。

好手▲5四桂打から決めに行く

以降、ソフトも評価に迷うような局面が続くが、86手目の▲5四桂打!が好手。△同歩は王手龍取り、△同金は▲5八飛と金を外す手がある(▲5八飛に△同龍は▲6三銀打から9手詰み)。

後手は△5一玉と引くが、ここで▲5八飛で飛車を外す。△同龍に▲9三馬! が鮮やかすぎる決め手。その後、詰み筋に入り先手番の本田五段の勝利となった。

終わってみれば本田五段のタイトル戦初勝利にして快勝譜となったが、トップ棋士の渡辺明三冠が7ニ金型右玉を採用してくれたということは、右玉党に取って嬉しい出来事と言えるだろう。

右玉NOWは今後も渡辺明三冠を応援します!

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