本田奎五段、折田翔吾アマの棋士編入試験で相掛かりから右玉! そして、新プロ棋士誕生へ

プロの右玉

2020年2月25日に行われた棋士編入試験5番勝負第4局にて、後手番の本田奎五段が右玉を採用してくれたので紹介したい。

本田奎五段は、棋王戦で渡辺明棋王に挑戦中の若手トップ棋士。王位戦挑戦者決定リーグ入も決めて現在勢いに乗っている。相掛かりが得意戦法で、昨年11月には右玉も採用している。

本田奎四段、角交換をしない風車右玉から玉の大移動見せて完勝!
2019年11月1日に行われた棋聖戦一次予選で、後手の本田奎四段が風車右玉を採用してくれたので紹介したい。 本田奎四段は2018年にプロ入りした22歳の若手棋士。相掛かりを得意として、高い勝率を誇る。ソフト研究を導入した世代であり、そ...

対する先手は折田翔吾アマ。「アゲアゲ」のニックネームでお馴染みの元奨励会員の人気将棋YouTuber。対プロ公式戦10勝2敗で棋士編入試験の条件をクリア。クラウドファウンディングで受験料を集めたことでも話題となった。

アゲアゲ将棋実況

本局は折田アマの棋士編入試験5番勝負第4局。すでに2勝を上げてリーチを掛けており、本局を勝てば晴れてプロ棋士となる。折田アマにとっては人生最大級の大一番といえよう。

右玉NOWとしては後手右玉を採用してくれた本田奎五段を応援したいところだが、大一番に望む折田アマにもがんばってもらいたいという複雑な心境となる。

本局は相掛かりの出だしから後手の本田五段が右玉に、先手は中住まいにするという展開となった。

棋譜は、スマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」からどうぞ。

もしくはこちらから
2020-02-25 その他の棋戦折田翔吾 アマ vs. 本田 奎 五段 棋士編入試験五番勝負 第4局

解説はありませんがAbemaTVでも視聴できます。

夢の棋士デビューなるか!?折田翔吾アマの五番勝負 第一局 対 黒田四段 | 【AbemaTV】国内最大の無料インターネットテレビ局
※視聴期限あり

※「棋譜利用に関するお願い」に基づいて、局面図の利用許諾を申請中です。右玉NOWの申請状況はこちらで確認できます。

相掛かりからの右玉

序盤は相掛かり。お互いに角を打ち合ったあと、58手目にして後手は右玉となった。対する先手は中住まい。右玉にした時点でのソフト評価値はわずかに先手よりの互角。お互いにまずまずの展開といったところだろう。

後手、勝負手△3五銀

67手目、先手が▲2四飛とした局面。銀にあたっており、△2三金や△2三銀などが自然に見えるが、ここで本田五段の勝負手が炸裂する。△3五銀!
ソフトも候補に上げている好手で、銀を取らせている間に△2一飛から飛車成を実現しようというもの。お互いに飛車には弱い陣形だ。
結果、飛車成が実現。折田アマは手にした銀を投入し、形勢は互角。

先手、寄せに入るも決めきれず

82手目、△2九龍はやや緩手か。ここから先手有利に。95手目▲4四歩が厳しく入る。本田五段は、ここで△3九歩成の攻め合い。
99手目▲6三馬の局面は後手玉が風前の灯火のように見えるが、ここから本田五段が驚異の粘りを見せ、簡単には土俵を割らない。

難解な局面をクリアし、折田アマプロ棋士へ

124手目△4九龍の局面。ここで先手の勝ち筋は恐らく▲7三金しかない。
そして、折田アマは▲7三金! この手が▲4三金打からの詰めろ。

この時点でもソフト評価値は互角。名局と言ってよいだろう。
ソフトはここで△6四銀打というすごい手を読んでいたが、本譜は△6一角成。自然な手ではあるがここから形勢は再び先手に流れ、難解な局面を正確に指し切った折田アマの勝利となった。

折田アマはこれで棋士編入が確定。プロ棋士になることになった。

右玉NOWは今後もアゲアゲさんこと折田新四段を応援します!
そして、当然ながら本田五段も応援します!

タイトルとURLをコピーしました