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丸山忠久九段、伝家の宝刀・一手損角換わりから7二金型右玉で快勝!

プロの右玉

2020年9月8日に行われた棋王戦挑決トーナメントにて、後手番だった丸山忠久九段が7二金型右玉を採用してくれたので紹介したい。

丸山忠久九段は羽生世代の強豪でタイトル3期の元名人。一手損角換わりのスペシャリストであり、右玉に変化することもある。

対する先手は阿久津主税八段。A級経験があり棋戦優勝2回の一流棋士。居飛車党で角換わりを得意としている。

本譜は丸山忠久九段が一手損角換わりから7二金型右玉とする展開となった。

棋譜はスマホアプリ「日本将棋連盟モバイル」で観戦できるのでそちらでどうぞ。

※「棋譜利用に関するお願い」に基づいて、局面図の利用許諾を申請中です(過去の棋王戦の申請はすべて無視されていますが……)。右玉NOWの申請状況はこちらで確認できます。

一手損角換わりから7二金型右玉

序盤、丸山九段の作戦は一手損角換わり。気になるのは早繰り銀からの速攻だが、阿久津八段は選択せず。速攻型であれば丸山九段は四間飛車で受けたと思われる。

本譜は仕掛けを自重したため、7二金型右玉(羽生流右玉)に組むことができた。

後手から仕掛けでリードを奪って完勝

36手目、後手は△6五歩からの仕掛け。この手は十分成立しているようだ。
後手は41手目▲5五銀が強気だったか。以降は後手に流れが傾いていった。
後手も玉頭に歩が残る怖い形だが、先手陣も薄い。
39手目の局面で後手陣に27手詰みが発生。丸山九段は逃さず、後手勝利となった。

というわけで、プロ棋戦ではやや久々の7二金型右玉だったが、完勝。
一手損角換わり7二金型右玉は早繰り銀からの速攻が強敵ではあるものの、今後も7二金型右玉は採用されていくだろう。

というわけで、右玉NOWは今後も丸山忠久九段を応援します!

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