糸谷流右玉から羽生流右玉まで! 「将棋囲い事典100+」は右玉推しの本だった

右玉が出てくる本

いま、右玉本が熱い!
かつては「右玉伝説」くらいしかなかった右玉本だが、現在では数冊刊行されている(詳しくは「伝説から最先端まで! 右玉の本をレビュー」)。

来年早々には「居飛車の全戦型に対応 なんでも右玉(2021/1/21発売予定)」と7二金型羽生流右玉を扱った「大夢流一手損角換わり ~受け師直伝の受け将棋(2021/1/21発売予定)」が同時発売予定。右玉党には嬉しい悲鳴状態である。

そんな中、2020年12月15日に発売された「将棋囲い事典100+」でも、右玉が多く扱われていてKindle版を購入したので紹介したい。

将棋囲い事典100+は、将棋世界編集部によるムック本。
昨年発売された「将棋戦法事典100+」のシリーズだろう。

右玉のランキングは? 「将棋戦法事典100+」は気軽に読める将棋戦法ムック
右玉のランキングは? 「将棋戦法事典100+」は気軽に読める将棋戦法ムック 気になっていた「将棋戦法事典100+」のKindle版が出ていたので購入してみた。 本書の概要を紹介すると古今東西の将棋の戦法(囲い含む)を...


名前の通り将棋の囲いを扱った本だが、表紙に大きく「羽生流右玉」の文字が。そのほか、「角換わり右玉」「糸谷流右玉」などの文字も踊って期待が持てる。

右玉を触れているのは以下の通り

藤井聡太の囲い論

巻頭の「藤井聡太の囲い論」は藤井聡太二冠が囲いについて話す特集記事。藤井二冠が右玉について語る貴重なページもある(16ページ)。取り上げているのは深浦康市戦で、右玉NOWでは日本経済新聞社の許諾を得て動画化しているので、右玉党はぜひ見てほしい。

【プロの右玉】2018年王座戦より藤井聡太二冠の右玉!(YouTube動画)

また、わずかであるが羽生流右玉についての言及もあり(P22)。

戦法別囲いランキング 対振り飛車の囲い27&穴熊の仲間たち

囲いを謎ランキングする特集で、糸谷流右玉が丸々1ページ紹介されている。その次のページには、コラムとして「独自の工夫を加え体系化 新人王戦優勝で注目」のページも。糸谷哲郎八段の写真が使われているので、糸谷八段が語っているが、残念ながらそうではなかった。
高田流左玉についても1/2ページ触れられており、半分は「振り飛車の玉頭圧迫居飛車の特殊戦法」というコラム。

戦法別囲いランキング 相居飛車の囲い26&矢倉の仲間たち

こちらは相居飛車の囲いランキング。ツノ銀型右玉(風車右玉)が1ページ分解説されている。さらに角換わり右玉、雁木右玉、矢倉右玉が各1/2ページ分解説あり。

戦法別囲いランキング盤外編 最新囲いエトセトラ

ランキング番外編として羽生流右玉の話が。171ページのコラムでも「一手損角換わりで多用し高勝率を上げる」として羽生流右玉が触れられている。羽生九段の写真はあるがインタビューではない。

☗講座「右玉完全ガイド」

6ページに渡る右玉の解説。いろいろな右玉の形を紹介するかなり初心者向けの内容で、コアな右玉党というよりは右玉初心者向け。右玉の明色として、羽生善治九段の竜王戦の棋譜が紹介されている。

☗新時代の囲いを実戦でトライ 大胆不敵「羽生流右玉」

所司和晴七段による羽生流右玉の解説が6ページ分。将棋世界2020年8月号付録「強敵早繰り銀 最新撃退術」を再構成したものなの。

以上、コアな将棋ファンには物足りないかもしれないが、将棋初心者や観る将が観戦のお供に見る分には非常に良書だと思われる。藤井聡太二冠のインタビュー的ページもあるので、藤井二冠ファンにもおすすめだ。

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