2023年9月12日に行われた第71期王座戦五番勝負第2局で藤井聡太竜王・名人が右玉を採用してくれたので紹介したい。
藤井聡太竜王・名人が右玉!
ということで、SNSを中心にネットがざわめいたけど、藤井竜王・名人が公式戦で右玉を採用するのはこれで4局目。
1号局は2018年6月22日の王座戦対深浦戦。
角換わりなしの右玉。詳しくはこちら。
右玉党待望の一局! 王座戦の対深浦九段戦で、藤井七段の右玉!
藤井七段、右玉指さないかなーと日々思っていたが、ついにそのときが来た! 王座戦トーナメントのvs深浦戦で、藤井七段が右玉を採用。まずは、以下の棋譜を並べてみてほしい。 2018-06-22 王座戦深浦康市 九段 vs. 藤井聡太 七段 第66期王座戦挑戦者決定トーナメント 相手に隙を与えない圧倒的な指し回し。
2局目は2019年5月15日の棋王戦予選対牧野五段戦。先手右玉。
棋王戦予選で藤井聡太七段が右玉を採用し、快勝!
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3局目は2022年12月8日の棋王戦挑戦者決定トーナメント敗者復活戦対羽生九段戦。こちらはセカステ右玉。
【棋譜利用許諾済み】棋王戦敗者復活戦の黄金カードで藤井聡太五冠がセカステ右玉!
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本日の対局は角換わり右玉となった。
棋譜は以下から公式のものが閲覧できます。
2023年9月12日 第71期王座戦 五番勝負 第2局永瀬拓矢王座 対 藤井聡太竜王・名人
藤井聡太竜王・名人、ストレートに角換わり右玉へ
序盤は角換わりから藤井聡太竜王・名人がストレートに右玉へ。
プロの右玉は序盤の牽制があったあとに右玉にすることが多いので、珍しい。高い確率で用意の作戦だと思われる。
評価値的には互角。後手番としては悪くないだろう。
少し進んだ局面。
△7三金型で左金も玉側に寄せてきたユニークな形。この形が流行すれば、藤井流右玉や藤井式右玉などと呼ばれるかも。
ただ、この後の展開をみるとかなり高度なやり取りが行われているので、アマチュアが指しこなすのは難しいかもしれない。
永瀬王座、脅威の粘り
個人的なハイライトは172手目この局面。
すでに勝敗は決しており、厳しすぎる角打ちが入る。
ここで投了かな、と思っていたけど甘かった。
ここから永瀬王座、脅威の粘り。
決着がついたのは215手目。43手分粘ったことになる。
見方によっては棋譜を汚しているようにも見えるが、この執念はすごい。
というわけで、以上です。
右玉NOWは今後も藤井聡太竜王・名人を応援します!