右玉NOWを訪れる人の中にはコアな右玉党だけでなく、「これから右玉を始めてみたい!」「右玉を覚えたい」「右玉の勉強方法を知りたい」という方も多いはずだ。
そこで、1人でも多くの右玉使いを増やすために、右玉の勉強方法を紹介したい。
目指せ、右玉党。「右玉汚れなく道けわし」なのである。
(右玉を指したことがない人向けの初心者向け内容なので、コアな右玉党には参考になりません。ご了承ください)
まずは「角換わり矢倉右玉」をおすすめしたい
右玉を大きく分けると角交換をしない「矢倉右玉」「風車右玉」、そして角交換をする「角交換矢倉右玉」「角交換風車右玉」の4つがある。まずは、もっとも主流であると思われる「角交換矢倉右玉」を覚えよう。
具体的には以下のような形だ。
銀が7七にいることがポイント。ここから銀を6六に移動して活用することが多い。
地下鉄飛車のため、角打ちには強く、相手にスキがあれば角打ちから馬を作って優位に立てる。
羽生九段の角換わり矢倉右玉を並べる
角交換矢倉右玉の形だけ覚えたら、プロの棋譜を並べてみよう。
おすすめは、みんな大好きな羽生九段の右玉。羽生九段の右玉はどれも素晴らしい。
「羽生九段も右玉を使うんだ!」ということは自信にもなるだろう。
まずは、以下の3局を並べてみよう。
余談だが、羽生九段は最近7二金型という特殊な右玉を連採している。が、右玉初心者のうちに手を出すのは危険なので、「そういうものもある」程度に考えていればよいだろう。
角換わり矢倉右玉の手筋を知る
右玉の手筋はたくさんあるが、まずは角交換矢倉右玉で実戦で出現しやすい以下の4つの手筋を覚えておこう。
書籍なら「現代右玉のすべて」の第3章を読む
棋書でじっくり勉強したい! という人におすすめなのは、青嶋未来五段著「現代右玉のすべて」。
第3章全体が角交換矢倉右玉の内容になっているので、まずはここを精読しよう。警戒が必要な4五桂対策もしっかりと記述されている。
勉強のためネット対局はすべて角換わりで
右玉に限らず、特定の戦法を身につけるには実戦が一番。24時間対局できるネット将棋は最適だろう。角換わり矢倉右玉をマスターしたいなら、積極的に自分から角換わりしていくと良い。基本的に右玉は後手番の戦法だが、先手でもガンガン指していいこう。
また、右玉は人気戦法なので相手が右玉にしてくることも多々ある。
この場合はあえて右玉にせず、自分は腰掛け銀にすることがおすすめ。相手から右玉を教わる気持ちで指すのだ。これは非常に勉強になるだろう。
将棋YouTuberの右玉動画を見よう!
将棋の勉強は書籍やブログだけでなく、これからは動画もおすすめだ。
YouTubeの右玉チャンネルでは右玉の手筋や棋譜を紹介している。今後も充実させる予定なので、ぜひチャンネル登録してほしい。
とくに、右玉次の一手シリーズをじっくり考えて解いてほしい。
そのほか、YouTube上には右玉の素晴らしい動画がたくさんアップされている。時間が許せば視聴したい。
将棋YouTuberの超強豪・ショーダン7さんの77銀型右玉=角交換矢倉右玉の動画はぜひみてほしい。
38分と長めの動画だが、右玉感覚が大幅に上がるはずだ。
居飛車角換わり77銀型右玉VS居飛車腰掛銀徹底解説
また、牙狼チャンネル【右玉メイン】さんは、角換わり矢倉右玉を中心とした実戦動画を多数アップしている。指しながら読み筋も解説してくれるので、右玉党には参考になる点が多いだろう。右玉の実力を向上したいならチャンネル登録しておきたい。
振り飛車にはすべて「糸谷流右玉」で対抗!
ここまで紹介した角交換矢倉右玉は基本的に対居飛車の作戦。では振り飛車にはどうするかというと、「糸谷流右玉」という戦法がある。同じ右玉とはいえ、角交換矢倉右玉とはまた違った感覚が必要になるが、ほとんどの振り飛車に対応できるというメリットもあるので、覚えて損はない。
詳しくは、以下の糸谷流右玉インデックスを参考にしてほしい
糸谷流右玉はプロ棋戦で指されることは少ないが決して劣っているわけではなく、ほかの振り飛車対策が優秀というだけだ。
さらなるレベルアップを望むなら
右玉の基本はマスターした。さらにレベルアップしたい! という人は、プロの最新右玉棋譜を並べるのが一番だろう。
最近は右玉の優秀さが認められているからか、プロ棋戦でも右玉が指されることが多いのだ。
そして、プロの右玉の解説なら右玉NOWなのである。
というわけで、右玉NOWをお気に入りに登録しようというのが今回の結論だ。
それではまた。